【47都道府県】全国の理学療法士会メッセージ

愛知県理学療法士会

士会の紹介

愛知県理学療法士会(以下、県士会)は、1992年に「社団法人検討委員会」を設置し、当時の社団法人格の取得をめざして、県と折衝を重ねながら、公益活動の推進に努めてきました。任意団体、有限責任中間法人(2008年)、一般社団法人(2008年)を経て、2014年4月に悲願であった公益法人を取得することができました。

県士会は、事務局、社会局、職能局、ブロック局の4局からなり、なかでも公益性の高い活動を担う社会局は、組織改編を繰り返して、社会部、健康福祉部、小児福祉部、広報部、ニュース編集部の5部で構成されています。

「社会部」では、国際福祉健康産業展(ウェルフェア)へ毎年(2003年~)参加協力をしており、各部協力のもと健康チェック後の運動指導や理学療法(士)の啓蒙啓発活動、障がい児の療育相談などを実施している。「健康福祉部」では、高齢障害者などの社会参加の促進を目的に、愛知県風船バレーボール大会を隔年(2006年~)で開催している。参加チームは開催ごとに増え昨年は30チームの参加を得た。また、「小児福祉部」では、小児領域の地域リハビリテーション公開講座の毎年(1996年~)開催に加え、こどもの福祉機器展(チャレンジドフェア)を毎年(2006年~)開催している。「広報部」では、マスコットキャラクター(ピー太君とピー子ちゃん)の作製や年1回の広報誌「ぴたっ!とあいち」を発行(2004年~)している。さらには、常設委員会の中に白書委員会を設けて、都道府県士会初の試みとして2007年(平成19年)より独自の理学療法白書を刊行しています。

現在、特に力を入れている活動としては、県内唯一のリハビリテーション専門職種の公益法人として「地域医療介護総合確保基金事業」に率先して手を挙げ、事業展開を図っています。

  • 国際福祉健康産業展(ウェルフェア)
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    健康チェック(筋力・柔軟性など)前の受付での問診・血圧測定の場面

  • 愛知県風船バレーボール大会
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    風船バレーボール大会での試合風景の場面

  • こどもの福祉機器展(チャレンジドフェア)
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    こども福祉機器展での車いすなどの展示場面


これまでの士会活動を振り返って

これまでに開催した全国学術大会および学術研修大会を中心にみると、1969年(昭和44年)愛知、岐阜、三重の3県で「日本理学療法士協会東海理学療法士会」が設立(初代会長:故河村東一氏)されると、東海地区での研修会や学会などの活動が開始され、翌年に全国学会の誘致が決議されました。1970年(昭和45年)11月、第5回日本理学療法士協会全国研修会が開催(研修会長:野々垣嘉男氏、会場:名古屋市立大学病院)、1974年(昭和49年)5月、第9回日本理学療法士学会が開催(学会長:故古川良三氏、会場:名古屋市民会館)されました。

1979年(昭和54年)4月には3県が独立するため東海理学療法士会を解散し、会員数100名足らずで愛知県理学療法士会を設立(初代会長:故吉田和昭氏)した。その後は県士会独自で全国規模の学術事業への展開を図った。1980年(昭和55年)1月、理学療法士・作業療法士教員養成施設等長期講習会の開催(会場:東名古屋病院附属リハビリテーション学院)、1982年(昭和57年)10月、第17回日本理学療法士協会全国研修会(研修会長:故吉田和昭氏、会場:名古屋大学豊田講堂)、1996年(平成8年)5月、第31回日本理学療法士学会(学会長:野々垣嘉男氏、会場:名古屋国際会議場)、2005年(平成17年)10月、第40回日本理学療法士協会全国研修会(研修会長:保村譲一氏、会場:名古屋国際会議場)、そして2013年(平成25年)5月、第48回日本理学療法学術大会を開催(学会長:鈴木重行氏、会場:名古屋国際会議場)した。日本理学療法士協会設立50周年を迎えるにあたり、全国学術大会、全国学術研修大会をそれぞれ3回開催することができました。

県士会の転換点となった出来事としては、2008年(平成20年)4月に有限責任中間法人愛知県理学療法士会と特定非営利活動法人愛知県理学療法学会(以下、県学会)の2法人を同時に設立したことです。これにより職能と学術の機能分化を行うことで、ハードルの高かった愛知県に対し、公益法人取得に向けて大きな第一歩を踏み出すことができました。


士会の今後に向けて

県士会は、任意団体から公益法人に至るまで20年以上の長い歳月を費やしたが、現在は会員数も約5,000名を数える大きな組織へと成長してきました。また、公益活動や啓蒙活動を継続展開することで、県民や市民の理学療法(士)に対する職業認知度も高まってきたと考えています。今後もこれらの活動を継続発展できるよう会員に啓蒙することが重要となります。

また、会員の増加とともに質の担保も喫緊の課題です。県学会を中心に学術大会や研修会の開催、生涯学習としての新人教育プログラムの充実など多くの教育機会を提供できるよう努力しています。

現在の大きなテーマである地域包括ケアシステムの構築に向けては、県内の作業療法士会、言語聴覚士会の3士会で協定書を取り交し、各専門職種の専門性を重視しながら一致協力して事業展開に取り組めるよう進めています。


公益社団法人 愛知県理学療法士会
会長 鳥山 喜之
概要
名称公益社団法人 愛知県理学療法士会
設立年1979年(昭和54年)
会員数4,775名(2015年4月1日 現在)
Webサイトhttp://www.aichi-pt.jp/
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東海北陸ブロック
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