京都府理学療法士会
士会の紹介
昭和45年6月に29名(作業療法士2名・滋賀県内の理学療法士3名)で発足した京都理学療法士会でしたが、平成20年には会員数が1,000名を超え、昨年度2,000名を超えてきています。ここ6年で倍になったことになります。経験年数5年以下の会員が半分以上を占める若い職能団体になってきています。平成22年11月には一般法人化し、事務所も構え、平成24年からは毎日事務所を運営していけるようになりました。
京都府は南北に地域がのびており、京都市内と周辺地域では、研修会の開催にも問題がありますが、基本的にはブロック制をしいてはいません。会員数の増加に伴い、会員所属の施設も多岐にわたり(医療、介護、保健、福祉)、各所属の内容を理解することが困難になりつつあります。リハビリテーションの各期での連携が進められる中、連携先、連携元の相互の理解を深められるよう、情報の発信・研修等を企画し活動しています。
関係団体との協力関係も徐々に増えてきており、理学療法に対する理解も少しずつですが得られてきています。ここ数年は、地域包括ケアに対する取り組みの推進・災害対策・認知症対策を重点事項にあげ活動しています。
これまでの士会活動を振り返って
京都士会の大きな転換点は、学術での大会の開催であると考えます。まず昭和51年の全国研修会に始まり、昭和56年の全国学会では1,000人の参加者のもと、京都府理学療法士会会員は60名あまりという少数ながら、各自顔の見える関係を作り上げ、士会員全員が参加し全国学会を成功させたことは、士会にとり大きな糧になりました。その後平成10年にも、全国学術大会を開催し、士会の足固めにつながったと思う大会でした。その後は法人化に向けての活動が主になっていったように思います。
平成22年11月一般社団法人京都府理学療法士会の設立は、当士会にとっては大きな転換点となりました。社団として法人格を得たことにより、府からの委託事業を受諾したり(京都府リハビリテーション就業フェア)、補助金事業(北部リハビリテーション専門職技術向上研修会・地域包括ケアにおける事業)を展開できたり、地域医療介護総合確保基金事業(平成27年度分は480万円分の事業が現在進行中)の補助金事業を展開できるまでの会になることができました。
やっと社会から認知された団体としての活動ができる準備が整ってきました。今後の展開がますます重要になってきます。
士会の今後に向けて
職能団体としてはまだまだ未熟ですが、研修事業を通して、会員の質の向上を目指し、啓発事業を通し社会のリハビリテーション・理学療法に対する理解を深めていってもらえるよう頑張っていきたいと考えます。学術事業の展開は比較的スムーズにいっていると感じています。一方、社会的な活動がまだまだな状態というのが今の京都府理学療法士会の現実です。まだ理学療法週間における事業も固定されていません。府民公開講座でも多くの人を集めるまでに至っていません。会員一人一人の各事業における認識も薄いのが現実です。介護予防事業においてもしかりです。このあたりを会として、一般社団法人としていかに活動していくのかが大きなカギになってくると考えています。まずは地域包括ケアでの会議に参加すること。そして、介護予防事業に、府民の皆様に役立つ行動ができる理学療法士を輩出していくことが、我々士会の果たす役割ではないかと考えています。
会長 並河 茂
名称 | 一般社団法人 京都府理学療法士会 |
---|---|
設立年 | 1970年(昭和45年) |
会員数 | 2,184名(2015年4月1日 現在) |
Webサイト | http://www.kpta.jp/ |
近畿ブロック