【47都道府県】全国の理学療法士会メッセージ

和歌山県理学療法士協会

士会の紹介

地域包括ケアシステムの推進に向け、県内の理学・作業・言語聴覚療法士会が協働して「和歌山県リハビリテーション専門職協議会」の設置、窓口を開設しました。

県内の地域包括支援センターに対し、地域ケア会議への理学療法士の参画、介護予防等の講師派遣を行い、保健医療圏域での在宅医療体制構築に向けた多職種連携・協力を図っています。また昨年に引き続き地域包括ケア推進リーダーならびに介護予防推進リーダーの研修を実施し多くの推進リーダーを育成し、推進リーダー研修修了者に対してはステップアップ研修も実施する予定です。

○2015年秋に開催される紀の国わかやま国体、及び障害者スポーツ大会にて、和歌山県選手団のサポートの実施、他府県選手の支援のためのコンディショニングルームの開設、アスレチックトレーナーの養成にむけ、ひとりでも多くの会員が選手の支援に関われるための勉強会・研修会を頻回に実施しています。国体開催前からも国体強化選手の競技や合宿等に会員が随行し支援を行い、国体成功に向けて協会員一同が力を注いでいます。

○「地域リハビリテーション講座」は介護保険制度が策定される以前の1982年から県下の市町村にて実施し、地域住民や在宅介護者、保健福祉関係の方々に疾病についての講演や、家庭でできるリハビリテーションの指導、相談、福祉機器の展示等を行ってきました。

今年で85回を迎え、延べ参加者は4,500名を超えます。

○「バリアフリー体験学習会」は1995年から県下各所で実施し、企業や団体、小中学生に対し車椅子や松葉杖の使用体験等を通し「障がい」についての理解を深めていただき、誰もが住みやすい街づくりを築くためのきっかけづくりや、理学療法士のPRに繋がっています。

これまで県下で120回程度実施し、延べ8,000名の方々が体験しています。

○全国高校野球和歌山県大会ではメディカルサポートを実施しています。大会期間中トレーナーとして常駐し、アイシング、テーピング、ストレッチ等を実施し、負傷欠場者の減少に貢献しています。

○高野山金剛峯寺での「杖の無料点検相談会」を2009年から実施しています。世界遺産である霊場「高野山」にて、高齢参拝者の使用する杖の点検ならびに杖先ゴムの無料交換を、理学療法週間に合わせて7月に実施しています。団扇の無料配布は参拝者にも喜ばれ、理学療法士のPR活動にも繋がっています。

  • バリアフリー体験学習会
    wakayama1

    小学生に対し車椅子や杖の使用体験を通し、「障がい」についての正しい理解を深める授業を20年前から実施しています。

  • 高野山 金剛峯寺での杖の無料点検相談会
    wakayama2

    理学療法週間イベントで、世界遺産 高野山にて参拝者の杖の無料点検・杖先ゴムの無料交換を実施し、参拝者の足下の安全性を守り、団扇の配布で理学療法士をPRする活動を7年前から実施しています。


これまでの士会活動を振り返って

1992年 第27回全国研修会の開催 「テーマ:呼吸と理学療法」

参加人数の多い全国規模の研修会を開催できたことで、会員の自信・研鑽意識の向上に繋がり、その後の研修会、学術大会へのステップとなりました。

1994年 社団法人の取得

法人格の取得に伴い、県や市町村からの事業依頼が増加し、県内での理学療法士の認知度や信用が高くなったと思われます。

1997年 第10回全国地域リハビリテーション研修会・WAKAYAMAの開催

     テーマ「地域リハビリテーションの現状と今後の動向」

     ~公的介護保険導入を踏まえて~

公的介護保険の施行前に全国規模の地域リハビリテーション研修会を開催できたことは、全国的にも意義のあることであるとともに、県内の介護保険に参画する多職種に対し理学療法士の業務や位置づけを認識してもらえたと思われます。

2013年 公益社団法人の取得

2014年 公益社団法人取得記念式典・祝賀会の開催

公益社団を取得することで、これまで以上に公的機関からの信用が高くなりました。

記念式典では県知事をはじめ和歌山県選出の国会議員、県議会議員、県庁関連部署、市町村首長、病院施設長、各医療関係職の参加があり、理学療法士をPRできたと思われます。

また同時に開催された市民公開講座では、キャスター・レポーターの東海林のり子氏をお迎えして「いきいき人生の秘訣」と題し講演を頂き、約600名の参加者があり、一般市民に対し公益社団法人の取得についてや理学療法士についての認識を高められたと思われます。

  • 公益社団法人取得記念式典 市民公開講座
    wakayama3

    2014年2月に公益社団法人取得記念式典での市民公開講座にて、レポーターの東海林のり子氏の講演に約600名の参加者がありました。


士会の今後に向けて

公益社団法人和歌山県理学療法士協会(県協会)は、公益社団法人日本理学療法士協会(協会本部)の支部的機能を担いながら、和歌山県の公益職能団体としての役割と使命を担っています。

協会本部の支部機能としては、協会本部が日本の理学療法の発展・国益のための政策提言をどんどん行えるよう、臨床現場の会員からの意見等を協会本部に届けて参ります。

県協会は、和歌山県の理学療法士の公益職能団体として、和歌山県における、医療・保健・福祉の発展に寄与し、県内の理学療法の発展に責任を持つことが大きな役割です。

活動としましては、治療技術の向上のための研修会・講習会をより多く開催し会員の質の向上に努めます。また、県民の理学療法への理解を深め県内への普及を推進するための広報活動を積極的に行っていきます。そして、県内の理学療法士の必要度を把握し、県の政策に必要な政策提言をして参ります。

理学療法士の一人ひとりの力は小さいものですが、組織として活動することで大きな力となります。個々の理学療法士は、日々患者さま第一主義で、学術研鑽・治療技術の向上に努めることが重要な役割であり、一方必要とされる時には組織の一員としてしっかりと活動し、大きな力の一端を担うことが必要です。

県協会は、それをしっかりと導き支援する役割があります。

会員の皆さん、今後とも力を合わせ国民・県民のために理学療法業界を発展させていきましょう。


公益社団法人 和歌山県理学療法士協会
会長 中前 和則
概要
名称公益社団法人 和歌山県理学療法士協会
設立年1970年(昭和45年)
会員数1,012名(2015年4月1日 現在)
Webサイトhttp://pt-wakayama.or.jp/

近畿ブロック
理学療法士会メッセージへ戻る理学療法士会メッセージへ戻る