【47都道府県】全国の理学療法士会メッセージ

岩手県理学療法士会

士会の紹介

岩手県理学療法士会は昭和44年、故早川 博会長のもと、理学療法の浸透と技能の向上、これから増員されていくであろう理学療法士の人材育成を目的に設立され、本年で46年目を迎えました。当初 13名からスタートした当会会員数は確実に増加の一途を辿り、昨年800名を超え、本県における医療・福祉・介護ならびに保健活動に寄与しております。特に高齢者の皆様に元気で健やかな生活を送っていただく事を目的に、一定地域を対象とし運動指導や体操などを定期間行う「介護予防教室」、全地域を対象とし運動習慣の啓発を目的とした「介護予防キャラバン」などの「介護予防事業」を、また、高校球児へは傷害予防やコンディショニングを目的とした「メディカルサポート事業」を二本柱の公益事業として実施してきました。これまで当会では多くの地域で、幅広い世代への寄与を理念に事業を進めて参りましたが、上記に掲げた両事業ともに多くの方から好評を頂いております。これからも、県民の皆さまへの予防事業等を充実させるために、日々研修事業等を通じた研鑽に励んでいきます。

  • 介護予防キャンペーン
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    昨年度開催の全国統一介護予防キャンペーンの一幕です。当会では「産直(農家の方々が作物を持ち寄り委託販売する場所)で行いました。


これまでの士会活動を振り返って

当会のターニングポイントは、その46年の歴史の中に多々見られます。清水宏一元会長時代に第24回日本理学療法士学会を盛岡市の県民会館を主会場に開催、佐藤幹城元会長時代には国内でも早く、東北では初めての社団法人化へ、また佐藤浩哉前会長の提案により体系的に実施された介護予防分野での活動を、そして東日本大震災・・・震災時には櫻田義樹現会長が自ら陣頭指揮を執り、自ら現地での支援活動を行いました。

平成6年に社団法人化以来、県民の皆様の保健・医療・介護・福祉への寄与を目的とした公益事業を展開してきました。平成18年には、「年だから、禁句宣言、岩手県!」をスローガンに県民対象事業を開始、現在の介護予防事業の本格的モデルが構築されるきっかけとなりました。平成23年3月11日に発災した東日本大震災は、とても大きな転換点となりました。初動期としては被災地の状況把握に努め、同年4月からは日本理学療法士協会協力のもとに、陸前高田市において生活不活発病予防や自立した生活支援を目的に災害リハビリテーション活動を開始しました。6月からは東北北3県の理学療法士会協働により、コミュニティーの構築と運動習慣の啓発を目的とした山田町の支援活動を行ってきました。これらの活動を通じて、予防に関わる理学療法士の位置づけが明確となりました。

昨年開催した設立45年・法人化20周年記念式典では、200名を超える参列者の中、45年の歴史を振り返るとともに、県民の皆様の尊厳ある自立と暮らしを守り、必要とされる人材の育成を誓いました。そして今年度、第50回日本理学療法士協会全国学術研修大会を盛岡市で開催する予定です。さらなるステップアップに繋げて行けるように尽力致すところです。

  • 第24回日本理学療法士学会
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    26年前に盛岡市で全国学会を開催しました。今年は全国研修大会を開催します。

  • 設立45周年法人化20周年記念式典・祝賀会
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    設立45周年・法人化20周年記念祝賀会の様子です。行政・議員・半田会長や東北六県の会長、関係団体会長の出席を頂き盛況に開催されました。お祝いだけでなく、全国学術研修大会成功の意思統一も図られました。


士会の今後に向けて

現在、地域包括ケアシステムにより各自治体の特色に応じた地域の再構築が求められているなか、医療と介護の役割は明確化にされつつ、切れ目のない連携体制を重要視されております。また、自分のことは自ら守り、責任を持って人生の選択をする時代が到来しようとしています。  

当会としては、医療や介護に従事している理学療法士へ、関連する知識や技能の習得のために専門的な研修会や学術大会を定期的に開催し、関係する多職種との連携強化に努めることで、医療と介護におけるリハビリテーションの質の向上を目指して行きます。また、公益事業としては、これまでの介護予防や高校野球メディカルサポート事業のほか、各地域住民の健康増進を目的とした疾病予防事業や、生活機能向上を目的とした地域支援活動の推進を図っていきたいと考えております。

今年度開催予定の「第50回日本理学療法士協会全国学術研修大会inいわて」では、テーマを「理学療法士が支える日本 ~求められている未来への挑戦~」としております。岩手県においては、広域な県土における地域包括ケアシステム構築のほか、沿岸地域の早期復興や希望郷いわて国体の開催など、“安心して暮らせる魅力ある岩手“を築くために解決していかなくてはならない課題が沢山あります。当会といたしましては、今、求められていることに明確な答えを出し、求められるべきことには未来を捉えて提案していくことで、岩手をしっかりと支えていきたいと考えております。

県民の皆さまには、引き続き良きご理解と事業のご活用を頂ければ幸いです。また、関係各位におかれましては、良きご理解の上、なお一層ご支援ご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。


2015年7月16日
一般社団法人 岩手県理学療法士会
会長 櫻田 義樹
概要
名称一般社団法人 岩手県理学療法士会
設立年1969年(昭和44年)
会員数812名(2015年4月1日 現在)
Webサイトhttp://www.iwate-pt.com/
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