【47都道府県】全国の理学療法士会メッセージ

秋田県理学療法士会

士会の紹介

公益事業として、当会が力を入れている3事業をご紹介いたします。

一つ目は、理学療法の普及と啓発を目的に,1994(平成6年)に全国に先駆け て開催された「理学療法公開事業(講座)」です。現在まで県内各所をくまなく巡り、時々の話題を中心に県民の皆様に情報を発信しています。同時開催の作業療法士・言語聴覚士ブースを含めた各種相談コーナーも目玉で、例年100名を超える参加者で賑わいます。会員一人ひとりの心が一つにまとまる事業といえます。

二つ目は、秋田県内の障がい児と保護者を支援することを目的に、1998(平成10)年から開催されている小児理学療法ネットワーク事業です。開催にあたっては、事業内容の再検討など紆余曲折がありましたが、現在も家族・医療関係者・養護学校・県内各施設のネットワーク構築と連携強化の重要な機能を担っています。

三つ目は、2007(平成19)年の秋田わか杉国体・秋田わか杉大会を契機に発足したトレーナーサポート事業です。現在は、各種スポーツ大 会と障がい者スポーツ大会への帯同をはじめ、全国高等学校野球選手権大会の地区予選から本大会である甲子園への帯同も行っています。アスレティックトレー ナーを目指す若手理学療法士の関心が高い事業です。

さて今後は、地域包括ケアシステムの推進が重要になります。当会では、2014(平成26)年2月に 「地域包括ケアシステム推進委員会」を設置し、11月には人材育成として、地域ケア推進リーダーおよび介護予防推進リーダーの研修会を開催しました。 2015(平成27)年3月には、秋田県在宅医療推進支援事業費補助金を受けて、市民公開講座「第1回秋田県理学療法士会地域包括ケア講演会」を開催しました。こうした官民一体となった取り組みを推進しつつ、市町村における地域ケア会議や介護予防の支援などに力を注ぎ、地域包括ケアシステムの構築に貢献していきたいと考えています。

  • 第17回日本理学療法士学会(開催県 秋田)
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    25名の会員で成し遂げた全国学会の貴重なスナップショットです。


これまでの士会活動を振り返って

1972(昭和47)年に、会員数5名で発足した当会ですが、1974(昭和49)年には伊藤日出男会長の下10名足らずの会員で第9回全国研修会を開催し、1982(昭和57)年には故貴田正秀会長の下25名の会員で隣県と関係諸団体の皆様のご協力を仰ぎ第17回日本理学療法士学会を開催し成功裏に終えたことは、今も語り草になっています。これらの学会等の開催や1991(平成3)年の当会学術誌初発行、1995(平成7)年の秋田県理学療法士学会初開催によって、職能団体としての核である理学療法士としての資質の向上が築かれてきました。 

今でこそ当然の如く公益性を最重点に活動を展開していますが、当会が県民向けに大々的に事業展開し公益団体としての第一歩を刻んだのが1994(平成6)年に開催した「理学療法公開事業」でした。本事業は、「理学療法週間・パイロット`95」に先駆け協会からの依頼を受け催した事業です。講演会とシンポジウムといった小規模な企画ではありましたが、秋田市中心部の会場を借り広報に奔走し、諸団体への挨拶回りや後援の取り付け等かなり苦労した思いがあります。県民の皆様に公益団体であることを初めて公言した事業であったと感じています。この事業が契機となり、1996(平成8)年「あきた理学療法の広場」「介助のコツ1・2・3」の発行、1998(平成10)年の小児理学療法ネットワーク開催、同年の士会HP開設と理学療法相談サービス開始など立て続けに公益性のある事業が展開されました。こういったことも評価され2002(平成14)年に念願の社団法人の許可が下ります。「顔」を持った団体としてようやく正式に認知されると嬉しく思ったことを覚えています。

最後に、2011(平成23)年の東日本大震災について触れます。協会援助のもと震災対策チームを立ち上げ、災害支援リハビリテーション活動を行いました。ボランティアに参加いただいた士会員の献身的なご協力に「絆」の大切さ素晴らしさ尊さを学ばせていただきました。人と人との繋がりが一番であると今なお切に感じています。

 

  • 2000年理学療法週間公開事業
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    公開事業に花を添えるアトラクションの1コマです。21世紀の未来にむけた力強さが伝わります。


士会の今後に向けて

国民(秋田県民)の皆さんへ

日本理学療法士協会は、常に国民の皆様の心身が健康であり続けるための活動を行っております。その一翼を担う弊会は、これからも地元を愛し、県民の皆様のそばに寄り添い、頼りにされる会であり続けるよう努力を惜しみません。今後は、病院や施設はもとより地域へと活動の場を広げ、関係諸団体と保健・医療・福祉の連携を図りながら、多様化する要望と課題解決にむけ誠意をもって積極的に応えていきたいと考えておりますので、県民の皆様のなお一層のご理解ご協力を頂けますようお願い申し上げます。

秋田県士会の皆さんへ

9代目松本幸四郎は「最高の踊りは観ている人が踊りたくなるような踊り、最高の歌は聴いている人が歌いたくなるような歌」と言いました。では、最高の理学療法士とはどんな理学療法士でしょうか?ひとそれぞれ思いがあると思います。私は、「最高の理学療法士は理学療法を受けている人が子や孫に就いてもらいたくなるような理学療法士」と思い到りました。当会としましては、半田協会長のおっしゃる職能団体の果たすべき役割である会員の資質向上、職域の確保、公益性を基盤に、少しでも県士会員の皆さんが思い描く理想の理学療法士に近づけるよう手助けするとともに、県民の皆様の健康増進に寄与するよう様々な公益性のある事業に積極的に取り組んで参りたいと考えています。今後とも秋田県士会員の皆様のご協力を頂きますようよろしくお願いいたします。

  • 士会創立40周年記念式典・祝賀会
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    なぐこはいねが~・・・泣く子はいね~な?「はいピース!」


2015年7月16日
公益社団法人 秋田県理学療法士会
会長 高橋 仁美
概要
名称公益社団法人 秋田県理学療法士会
設立年1972年(昭和47年)
会員数501名(2015年4月1日 現在)
Webサイトhttp://www.ptakita.org
秋田県理学療法士会の思い出レポート一覧
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