【47都道府県】全国の理学療法士会メッセージ

1989年 学術大会

第24回日本理学療法士学会

大会テーマ 「理学療法士と福祉社会」

第24回日本理学療法学術大会岩手学会を振り返って幾つか述べさせて頂きたいと思います。

一番最初にお伝えしたいのですが理学療法白書に記載されている大会テーマが間違って書かれています。実際は「理学療法士と福祉社会」として掲げたテーマでしたが「理学療法と社会福祉」と表記されています。私たちはこの部分についてこだわりを強く意識して準備してきましたが、このことにより幾つかの劇的なドラマが今でも思い出されます。

当時の学会評議員会において学会テーマを提出したのですが、これが認められず、役員一同大変困惑している時に後の岩手学会の総会で会長になられた奈良 勲 先生が助け船を出して下さり、何とか我々が望んだ大会テーマに決定した経緯があること。

会場である岩手県民会館は当時、イベント開催日の2年前からしか会場申込みが出来なかったにも関わらず県庁の担当者への報告に手違いがあり、県の協力が得られず申込み受付の2週間前から会館の前に士会員が並んだこと。また、昭和から平成に年号が変わる混乱期で学会誌や印刷物が遅れ発送もぎりぎりで全国から問い合わせが殺到し事務局がパニック状態であったこと。

そのほかにも会館の音響やプロジェクター等設備が古く、使用できなかったり、人手不足等問題がたくさんありました。このような中で第24回岩手大会が成功できたことは、大会長である故 清水宏一先生のもとに集まった全国的にも会員数の少ない当県士会員の協力体制はもとより、当時の岩手リハビリテーション学院職員や学生を含む岩手の理学療法に関わる人々の大会成功への思いが一つになってのことであったと思います。

当時の学会テーマである「福祉の社会」は当時では大きいテーマと思っていましたが奇しくも協会50周年のこの年に当県が担当する全国学術研修大会は「理学療法士が支える日本」とさらに大きなテーマであり、私もびっくりして見守っている次第です。第24回学術大会岩手大会同様、多くの参加者が岩手を訪れ、成功の運びとなるよう祈念しています。

 

一般社団法人 岩手県理学療法士会
第24回日本理学療法士学会 準備委員長

佐々木 俊一

  • 大会受付
    大会受付

    準備万端で参加者を待ちます

  • 表彰式
    表彰式

  • 懇親会
    懇親会

    第24回大会を記念して乾杯です




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