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50周年への御祝いの声

公益社団法人日本リハビリテーション医学会 理事長 水間正澄 様より

この度は、公益社団法人日本理学療法士協会 設立50周年記念、誠におめでとうございます。公益社団法人日本リハビリテーション医学会を代表しまして、一言お祝いの言葉を申し上げます。

昭和41年に110名で発足されました日本理学療法士協会は、今日会員数が9万人を超え10万人に迫る大きな組織へと発展されました。50年にわたり、リハビリテーション医療・医学の普及と発展、そして理学療法学の確立にご尽力されました歴代協会長ならびに会員の皆様に深く敬意を表しますと共に、心よりお喜び申し上げます。

今から50年前の我が国は高度経済成長の真っただ中にありましたが、医療の概念も疾病の予防と治療中心の時代から、リハビリテーションの重要性の認識が徐々に深められつつある時代でありました。

私ども日本リハビリテーション医学会は昭和38年に設立致しましたが、その当時の記録には医師とセラピストによるチーム医療の重要性、セラピストの養成が急務であり教育の充実により機能と社会的地位の向上を図る等の記載が、多くの医師からその願いとして残されております。そして昭和41年に理学療法士・作業療法士が誕生いたしました。以来、臨床の場において私たちはチームとして幅広い活動を行い、共にリハビリテーション医療を普及させていこうという先人たちの熱意と努力によって、大きく発展してまいりました。また、この間、皆様の活動は、臨床から研究へと着実に発展され、リハビリテーション医学の進歩にも大きく寄与されております。一方では医療環境が大きく変化する中で、半田会長もご指摘されておりますが、リハに携わる医師とセラピストが、多くの時間を共に過ごしていた家族的な絆のもとでの活動が難しくなりつつあります。新しい時代の原型を残すための努力と工夫が必要であると考えております。

私は、新たにスタートした全国リハビリテーション関連団体協議会での活動を通して、その取り組みが今後の大きな推進力になるのではないかと考えております。リハビリテーション医学・医療での分野は、超高齢社会を背景に、ニーズはますます拡大する一方であります。そして、国民からも大きな期待が寄せられております。また、科学技術の進歩に伴う新しい技術の投入等への対応も含めた人材の育成も急務でございます。そして、データベース等の構築などもリハ医療の質の向上を目指した新たな連携として、関連する団体とともに推し進めていきたいと考えております。  

今後も私たちは、良きパートナーとして貴協会とともに、リハビリテーション医学・医療の発展に努めて参りたいと考えております。

50周年を機に、貴協会が半田会長の強力なリーダーシップのもとに、更にご発展されることを祈念致し、お祝いの言葉とさせていただきます。

50周年への御祝いの声
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