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50周年への御祝いの声

公益社団法人日本医師会 会長 横倉義武 様より

日本理学療法士協会が設立50周年を迎えられるにあたり、日本医師会を代表いたしまして、一言お祝いを申し上げます。

はじめに、設立以来半世紀にわたり、理学療法を通して国民の医療・保健・福祉の増進に寄与されてこられました関係者の皆様方に、深く敬意を表するとともに、設立50周年を迎えられましたことを心よりお祝い申し上げます。

さて、わが国は今大きな転換期にあります。急激な少子高齢化の進展は、社会環境に変化を生じさせるとともに、地域の医療提供体制にも大きな影響を及ぼしております。このような状況にあっても、我々医療関係者は、子供たちが健やかに生まれ育ち、高齢者の方々の老いと病の不安を和らげ、必要な医療・介護を安心して受けられる社会を作っていかなければなりません。

そのために、現在、地域医療構想の策定や地域包括ケアシステムの構築を進めているところであります。同時に、医療・介護は、公共財であり、国民が適切な医療を受けるためには、医療の再生産を可能とする診療報酬が確保され、次世代に引き継がれていく持続可能な社会保障制度が重要と考えております。

医療界が一丸となって、様々な課題を解決していかなければなりません。今後とも皆様方のご協力をお願い申し上げる次第です。

また、高齢者のリハビリテーションも、今後さらに重要性を増していくと考えています。高齢者の方々が生きがいを持って活動できる社会を構築していくことが大切です。理学療法士の皆様方におかれましては、引き続きご尽力をお願い申し上げます。

結びといたしまして、日本理学療法士協会のますますのご発展と、会員の皆様方のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

50周年への御祝いの声
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