青森県理学療法士会
士会の紹介
青森県は他県と比較し、早期より地域保健活動の一環として地域リハビリテーションに力を注いできました。また第29回日本理学療法士学会(1994年)を開催した際には、テーマを「障害予防と理学療法」とし、現在の地域包括ケアシステムの先駆けを担ってきました。しかし介護保険制度の創設や若い世代の爆発的な増加により、これらのノウハウがうまく継承されておりません。そのため現在、地域包括ケアシステムで活躍できる人材の育成に力を入れ、所属している職場のみではなく、地域の中の理学療法士としても活躍できる理学療法士を育成しております。
学術面においても「理学療法研究」という学術誌を1983年から継続して発行しており、会員の質の向上にも寄与してきました。
士会20周年記念式典時に当時の協会長奈良勲先生からAOMORIの頭文字を使い「Aomori Original Mind Overcomes Rehabilitation Ignorance 青森の独創的思考がリハビリテーションの無知を克服する」という言葉をいただきました。青森県理学療法士会はこの言葉を後世に伝えながら、今後も独創的に活動していきたいと考えています。
これまでの士会活動を振り返って
1967年3月に理学療法士国家試験の合格を主目的とし青森県PT研究会を発足し、その後国家試験に合格した9名の会員で1969年7月17日に青森県理学療法士会が発足しました。1971年3月から、青森県環境保険部と市町村自治体との主催で「家族のためのリハビリ教室」を、各地区で開催し、主として在宅にいる脳卒中者さんや家族へ指導を行いました。老人保健法による機能訓練事業へ段階的に移行し1990年に終了するまでの20年間、382か所で開催し、延べ3,154人の家族、1,308人の在宅脳卒中者の受講がありました。
士会員の発表研究会も定期的に開催し、その成果を「理学療法研究」という機関誌に掲載し、1983年12月に第1号発行、2015年3月で32号を数えるまでとなっています。
また、1980年4月に弘前大学医療技術短期大学部に理学療法学科、作業療法学科が開設されたことにより、卒業生が県内に就職するようになり、新入会員ガイダンスを開催し、新人教育の一環として現在も継続して行われています。
2009年7月17日に一般社団法人化が承認されたのを踏まえ、8月に士会設立40周年記念と一般社団法人化の式典を合わせて執り行ない、更なる理学療法の発展を確認しました。その後、2012年3月に士会事務所を開設し、事務員を配置したことで会員との連絡調整は基より、対外的な窓口として機能するようになってきています。
士会の今後に向けて
これまで様々な先駆的な試みを行ってきた青森県理学療法士会ですが、先輩方の思いを継承しながら時代に合わせた新たな試みも考えていきたいと思っております。士会の皆さんには、次世代を担っていくのは自分であるという気概を持って、日常の仕事も士会活動も積極的に活躍して頂ければ幸いです。また現在取り組んでいる地域包括ケアシステムについても、理学療法士の実力をアピールする絶好の機会であると考えますので、是非ご協力の程宜しくお願い致します。
国民の皆様には、理学療法士についてもっと理解して頂けるよう啓発活動にも力を注ぎ、国民の健康増進・維持に寄与したいと考えておりますので、ご理解ご協力の程宜しくお願い致します。
会長 古木名 寿登
名称 | 一般社団法人 青森県理学療法士会 |
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設立年 | 1969年(昭和44年) |
会員数 | 763名(2015年4月1日 現在) |
Webサイト | http://www.ptaomori.org/ |
東北ブロック