愛媛県理学療法士会
士会の紹介
公益社団法人愛媛県理学療法士会は、昭和46年7月に6名の会員でスタートし、平成10年に社団法人の認可を頂き、平成24年4月からは公益社団法人として新たなスタートを切りました。その間会員数も本年4月には1,345名となり、近年では100名程度の新入会員を迎えています。
当士会は、理学療法に関する学術及び技能の向上並びに理学療法の普及啓発を通じて、県民の健康の保持及び増進を図り、もって県民の医療、保健及び福祉の向上に寄与することを目的としています。
活動としては3つの活動に力を入れています。まず学術活動では、教育部・学術部が一体となって新人教育から専門分野の理学療法に至るまで、様々な研修会・学会等を開催し、その成果もあり新人教育プログラム修了者数も全国でも上位にランクされています。また昨年第20回という節目の愛媛学会においては、多くの演題数と活発な討論が行われ、有意義な学術集会となりました。
次に公益活動においては、高校野球・マラソン等にメディカルサポートとして積極的に関わっています。これは平成29年の愛媛国体並びに全国身障者スポーツ大会へ通じる活動で今後も継続していかなければならないものであると思います。また、士会発足当時より公開講座として開催されているリハビリテーション特別研修会、医師会等と共同開催である運動器フォーラム・糖尿病週間事業、地域包括ケアでの市町への介護予防事業への関与等地域に根ざした公益活動の展開も充実してきています。
そして職能活動ですが、来年度の診療報酬改訂・そして3年後診療・介護報酬の同時改定が控えている中、平成27年3月に立ち上げられた愛媛県理学療法士連盟と協力して、 私たち理学療法士の職域の拡大、身分保障、医療・介護における診療点数等への後押しが出来ればと思います。
これまでの士会活動を振り返って
当士会では2つの全国規模のイベントを開催しています。一つは昭和63年5月に愛媛県県民文化会館で渡辺敏弘大会長のもと第23回日本理学療法士学会を開催させていただきました。テーマは「医療機関以外での理学療法-職域拡大と問題点-」と題し、演題数262題、参加者数1,828名という盛況な学会であったと記憶しています。
もう一つは、平成22年10月に同会場にて大会テーマ「近未来へ向けての理学療法-理学療法アプローチの確立-」と題し、山内正雄大会長による第45回日本理学療法士協会全国学術研修大会を開催致しました。
また4年に一度四国では、理学療法士学会(ブロック学会)が担当県として回ってきます。この学会は、中堅から若手の先生方の発表の機会、学会開催の先輩から後輩への継承には大変有意義なものとなっています。
当士会事業においても、今年度第21回を迎える愛媛県理学療法士会学術集会を開催し、学会長賞・奨励賞・新人賞等の表彰を設け、アットホームに若い理学療法士の先生方が参加可能な発表の機会を作っています。
私個人の意見ではありますが、当士会の転換点となった事業は、高校野球愛媛県大会への関わりであると感じています。この事業を境に、理学療法士による直接的な公益事業に大きく一歩踏み出したように思います。一般県民へのアピールまた士会員同士の連携においてより広く、より深く理学療法士という職種が浸透する機会となったと思います。
士会の今後に向けて
当士会は、学術・公益・職能の3つの事業をバランスよく活動していきたいと考えています。まず教育・学術活動では、毎年100名程度の新入会員を迎える中、今後も多くの理学療法士が少数スタッフの職場に就職すると思われます。直接患者と接し治療を行う理学療法士は、エビデンスのある知識技術をもって患者に適切な指導を行うことが求められます。このため各職場において必要とされる人材育成が県士会事業の基本であると考えています。
次に公益活動では、公益社団法人として県民に寄り添う健康長寿の町づくりへの参画が求められると思います。子供から高齢者まで健康で生活するために理学療法士が関わる機会を持ち、地域包括ケアの町づくりに少しでも貢献できればと思います。
最後に職能活動については、自分の職域を守るためには士会員全員で前向きに活動する必要があります。理学療法士は、少子高齢化の中、自分の職域を維持・拡大することが不透明な職種です。若い理学療法士の方々においても危機感を持って活動されている先生もいます。今後さらに魅力ある職業とするためには、連盟の活動も含め県士会の組織力の向上を図り、オール愛媛で活動できればと考えています。
会長 定松 修一
名称 | 公益社団法人 愛媛県理学療法士会 |
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設立年 | 1971年(昭和46年) |
会員数 | 1,345名(2015年4月1日 現在) |
Webサイト | http://www.epta.jp/ |
四国ブロック