北海道理学療法士会
士会の紹介
広大な大地に恵まれた北海道で、47年前に29名の理学療法士により本会が設立されました。今年度に入り新入会の手続きをした方が400名を越えていますので、平成27年度の会員数は5,000名を越えることが想定されています。現在、北海道には179の市町村があり、多くの人・ものが札幌に集中しています。北海道士会は、この全道を10支部に分け各地で活動を行っておりますが、会員のほぼ半数が札幌圏の施設に所属し、札幌支部だけでも2,000名を越える会員を抱えています。社会貢献事業として、高校野球・北海道マラソン・札幌国際スキーマラソン等々のスポーツ大会の支援や介護予防事業などに関わっています。また、平成24年からは北海道リハビリテーション3団体連絡協議会を設立し、作業療法士会、言語聴覚士会と連携して、訪問リハ実務者研修会の運営を行い、昨年からは地域包括ケアシステムの確立に向けた全道展開を実施しています。本会もあと3年で50周年を迎えますが、それまでにこの体制が整うように士会員一同で努力して行きたいと考えています。
全国と同様に本会でも、会員数が急激に増加しております。今後のしっかりとした士会体制を構築するために、「組織力強化」「会員の質の担保」「地域社会に求められる組織としての事業構築」を士会のマスタープランの柱とし、本年度から新たなスターを切っております。
これまでの士会活動を振り返って
本会は、昭和44年2月1日に第1~3回目の道内国家試験合格者全員(29名)による設立総会で誕生しました。初代会長には故大塚欣壮先生が就任され、第二代会長に故山内孝彦先生、第三代会長に故齋藤和平先生、そして第四代会長に福田修先生、第五代会長に宮本重範先生、第六代会長に水本善四郎先生が引き継ぎ、平成21年から私が第七代会長を務めております。昭和47年にはアジアで初めての冬季オリンピックが札幌で開催され、医療班として北海道理学療法士会が協力させていただきました。本会ができて3年目、会員数が55名の時で、本邦の理学療法士の歴史の中で組織としてオリンピックに協力した初めての試みでありました。その後も、多くの国際的なスポーツ大会の支援も行っております。平成3年4月には北海道から社団法人の許可を受け、法人格を持った団体へと生まれ変わり、その後、平成22年11月に現在の公益社団法人へと移行することができました。また、平成17年12月に訪問看護ステーション・ポット東を、在宅生活支援の基盤づくりを目的に本会の組織として開設し(平成20年にNPO法人HPTに移行)、在宅リハビリテーションの普及のために本会と連携をとりながら事業を進めております。
また、協会の50年の歴史の中でも、昭和52年の第12回全国学会(山内孝彦大会長、福田修準備委員長)、昭和56年の第16回全国研修会(福田修研修会長、齊藤博準備委員長)、平成2年の第25回全国学会(福田修学会長、高橋正明準備委員長)、平成20年の第43回全国研修会(水本善四郎大会長、信太雅洋準備委員長)を担当させていただき、その度に会員の団結力が増したものと感じております。
士会の今後に向けて
我々は、北海道における理学療法の充実とその発展を図ることで、地域医療の推進と道民の健康及び福祉に貢献することを目的として事業活動を行っております。そのために全道を10支部に分け、各地域の保健・医療・福祉の向上に寄与できるような支援活動はもとより、会員の研鑽を積むための研修活動を主な事業としております。
現在、我が国では団塊の世代が75歳以上になる2025年を目途に、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築の準備を進めています。理学療法では病気、障害があっても自分らしく暮らしたいという一人ひとりの思いを大切にし、この地域包括ケアシステムの確立に向けて、活動を続けていきます。
現在、約5,000名の会員で組織されている北海道士会ですが、地域包括ケアシステム確立を目指している2025年には、10,000名の会員数を想定しています。その多くが、地域で暮らす道民のために、地域での生活を工夫し、超高齢社会に幸せな暮らしができるよう士会員一同で頑張っていきたいと考えています。
公益社団法人 北海道理学療法士会
会長 太田 誠
名称 | 公益社団法人 北海道理学療法士会 |
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設立年 | 1969年(昭和44年) |
会員数 | 4,619名(2015年4月1日 現在) |
Webサイト | http://www.pt-hokkaido.jp/ |