【47都道府県】全国の理学療法士会メッセージ

2008年 全研

第43回日本理学療法士協会全国学術研修大会

大会テーマ 「評価の再考」

第43回全国学術研修大会を2008年10月に北海道士会が担当し、札幌市で開催致しました。当時、士会長でした私が大会長を務めましたが、開催までには実に4年もの歳月を投じました。

全国研修大会の誘致に名乗りを上げた理由は、開催予定の2008年に北海道士会が創立40周年を迎えるため、この節目の年に全国規模の大会を開催して、若い会員に全国の会員と交流する機会を設け、会員の学術向上に努めたいという強い思いがあったからです。この時は北海道と三重県の2士会が立候補したため、最終的に開催地が決定するまでは気が休まりませんでした。準備委員会を立ち上げ、全国研修大会を成功させるべく行われた会議も回を重ねるうちに夜遅くまでの意見交換になっていたことを懐かしく思い出します。

開催準備において最も苦慮したのは、研修会テーマの決定でした。過去のテ-マを比較し検討を重ね、やはり理学療法士の基本は「評価に始まり評価に終わる」という原点に立ち返るべきとの方向性に至りました。若い理学療法士に評価の重要性を再認識してもらい、科学的根拠に基づいた評価やデータ収集の重要性を強く訴えたものにしたいという結論に達し、テーマを「評価の再考」と決定しました。また、テーマ決定以上に心配しましたのは、どれだけの会員が足を運んでくれるのかということでした。北海道という遠隔地での開催であり、参加者数の予測が難しく、併せて、社会情勢の変化により広告収入等の予算収入見込みが厳しい状況の中、幾度にも渡り、企画や予算の修正を余儀なくされました。結果的には、予定した数の会員に足を運んで頂き、お蔭様で事業収支は赤字を出さずに終了することができました。

また、この研修会において、協会の専門領域研究部会と連携した新たな試みを実施しました。北海道士会が独自に行ったEBM検討委員会でのアンケ-ト調査を実施し、北海道から全国に情報発信を行うことができました。この全国研修会を契機に、協会の専門領域研究部が大きく発展して、分科会学会へと歩み始めています。

この度、日本理学療法士協会が50周年を迎えることができました。これからの50年に向けて、益々協会が発展しますことを祈願して、私の思い出話を締めさせて頂きます。

 

公益社団法人 北海道理学療法士会
第43回日本理学療法士協会全国学術研修大会 大会長

水本 善四郎


第43回全国研修大会1

 開会式開催直前の模様。北海道知事はじめ来賓も席につき緊張の一瞬

第43回全国研修大会2

開会式開始

第43回全国研修大会3

 大会看板を囲む第4代福田修会長・第5代宮本重範会長・水本大会長

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閉会式後に大会長を囲んで役員、職員勢揃い



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