【47都道府県】全国の理学療法士会メッセージ

2001年 学術大会

第36回日本理学療法学術大会

大会テーマ 「21世紀の理学療法 ~臨床・教育・研究の展望~ 」

21世紀を迎えた最初の学術大会は、「平和宣言都市 広島」の平和公園敷地内の会場で開催した。新世紀初頭にふさわしい大会は「広島発信」をスローガンとして臨んだ。

会長講演で佐々木久登大会長は「21世紀における理学療法の夢」と題して、今後の理学療法のあり方について、臨床・教育・研究の側面から実現に向けた「夢」を語った。

続くシンポジウムでは「20世紀を振り返り,21世紀を語る」をテーマとして、パート1では理学療法士以外の立場から、パート2では臨床、教育、研究と3領域に分かれて、理学療法士のあり方を議論した。

そうした内容とは別に、大会の骨格となる企画運営では大きな3つの改革を「広島『初』発進」として実施した。

最初の改革は、これまでの「理学療法士学会」から「理学療法学術大会」に名称を変更したことである。この目的は理学療法士に限定していた学会から、「理学療法学」を学問として、理学療法士以外の方からの演題が登録(20演題)のできるボーダレスな環境に変更した。

次の改革は、学会期間をこれまでの2日間の開催から3日間の開催へと1日延長を行った。当時の演題数は850演題となり、ハード面の事情により地方で学会を開催することの限界を強調して開催したが、大きな圧力を受けたことを思い出す。

最後の改革は、オンライン登録である。現在でこそ「ネット登録」は常識化となっているが、当時協会が開催する全国規模の大会では「初」の取り組みであった。ちなみに、オンライン登録数は約60%であった。

また、小さな改革の発進としては英語セッションを初めて企画の中に取り入れたことである。賛否両論をいただきながら11演題でスタートをきった。

こうした、21世紀の「広島発信」は、今では全てが定常化して受け入れられている。15年前の取り組みは、まさに大成功した学術大会になったとことが思い出される。

 

公益社団法人 広島県理学療法士会
第36回日本理学療法学術大会 準備委員長

梶村 政司

  • 梶村 1_全体像

    会場の全景

  • 梶村 2_献花

    当時の奈良協会長と佐々木大会長による、平和記念碑への献花

  • 梶村 3_3名

    佐々木大会長、富樫広島県理学療法士会会長、梶村準備委員長




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