【47都道府県】全国の理学療法士会メッセージ

1980年 学術大会

第15回日本理学療法士学会

大会テーマ 「社会のニードと理学療法」

1971年(昭和46年)僅か16名で県士会を立ち上げ、漸く会員が50名余りに達した頃、協会から15回学会を打診された。この人数で学会が出来るか?と不安をはらんだが、学会は誘致しても会員に負担はかけないと協力を取り付けて、やっと第一関門を突破した。

私はよく高橋長氏の鞄持ちをしていた。彼は「学会長は金集めが一番だ。資金があればどんな学会でも出来る」と言っていた。このように学会長には特別の関心を示す彼を、学会長に据えればなんとかなると確信し、会長の立場で、全国学会を10周年の記念行事の目玉に据えた。私は第25回の全国研修会でも先頭に立ったが、学会であれば資金を集める事も比較的容易ではあるが、研修会は趣旨が異なるため、資金集めの難しさを痛感した一人である。

抄録審査と演題採択の問題にも出合った。当時の学会評議員会は、研究内容など、レベルの高いものを求める傾向が強かった。そこで広島学会の準備委員会は抄録審査を重視し、3~5人体制で審査に当った。日程と演題枠から応募数が3題超過してしまい、結果的には評価が低かった3題を不採用に機関決定したのだが、様々な意見や思いがよせられ、その対応に苦慮したという思い出がある。

また、決算上で、個々の領収書に番号をつけ、それに基づいて帳簿を整理する番号整理制を採用した。これが協会の監査で大好評を得た。

これらの事業を通じて、会員の各々秘めた才能に驚いた。この隠れた才能を学会等で引き出すことで、士会の隠れた財産ともなる。

 

公益社団法人 広島県理学療法士会
第15回日本理学療法士学会 副学会長

馬場 久夫


15回学会写真①挨拶する高橋学会長

挨拶する高橋学会長

15回学会写真②第2会場の受付

第2会場の受付

15回学会写真③ホールの風景

 ホールの風景

15回学会写真④学会を運営した面々

 学会を運営した面々



広島県理学療法士会からのメッセージ 思い出レポートを年ごとに見る
理学療法士会メッセージへ戻る理学療法士会メッセージへ戻る