熊本県理学療法士協会
士会の紹介
現在力を入れている事業としては、地域包括ケア推進及び災害時のリハビリテーションについて、県の作業療法士会、言語聴覚士会とともに県医師会にもご協力頂き活動を進めているところです。作業療法士会・言語聴覚士会との連携、協業に関しては、訪問リハビリテーション実務者研修のために熊本訪問リハビリテーション研修協議会を3士会及びくまもと訪問リハビリテーション研究会とともに立ち上げ、年間30時間の濃厚なスケジュールの研修会を実施して今年で6年目になります。また、熊本県医療・保健・福祉連携学会や熊本地域リハビリテーション支援協議会では県下の医師会、看護協会をはじめとする医療福祉関係諸団体とともに行動することも多く、各職種間の協業が多くの場面で行われていることが特徴のひとつとして挙げられるのではないかと思います。また、理学療法週間の行事として始めた県民向けの公開講座「くまもと『PTぁ!(ピタ)』っと健康講座」も今年度で13回目を迎えることとなり、当会の看板事業のひとつといえるようになりました。集客に苦労した時期もありましたが、最近では毎年参加いただける方が出てくるなど、次第に定着しつつあるような手ごたえを感じているところです。
これまでの士会活動を振り返って
理学療法週間の行事として、それまでは会員のいる各施設で高校生向けの職場体験などを行っていましたが、社団法人移行10周年目の2003年にはじめた「くまもと『PTぁ!(ピタ)』っと健康講座」は、第1回目に当時の潮谷熊本県知事に講演いただいたのを皮切りに、健康や理学療法に関係する講演会や実技指導など、色々な内容で今日まで続けてきました。とはいえ、はじめから多くの方に参加いただけたわけではなく、集客に苦労し、会員を動員してもなかなか客席が埋まらない時期もありました。我々が思うほど理学療法または理学療法士が市民の間に知られてはいないのだ、ということを痛感した場面でした。しかし、「継続は力なり。」の言葉通り、続けてゆくうちに、「今年も来ました。」「来年も楽しみにしています。」などの言葉もいただけるようになり、地道に続けることの大切さをあらためて感じることが出来ました。そして第10回の記念講演会には脳科学者の澤口俊之先生、千里リハビリテーション病院の吉尾雅春先生にご講演頂き、1,000名を超える参加を集めることが出来ました。今年度の開催で13回目になります。これからも15回、20回と回を重ね、いっそう県民に親しまれる講座になるよう、会員一同力を合わせて頑張りたいと考えています。
士会の今後に向けて
熊本県理学療法士協会は2013年に公益社団法人となり、現在2,200名あまりの会員を抱える団体となりました。これからも熊本県の医療・保健・福祉の発展に寄与できるよう、関連する諸団体と連携しながら活動を進めてゆきたいと考えています。特に、2025年問題に象徴されるような地域包括ケア計画の推進など、誰もが安心して生活できる地域づくりに関して、われわれ専門職に期待されているものは決して小さくはないと思います。専門職のチームの中で、運動の専門家、そして生活を支える専門家としての力を発揮してゆかねばならないと思っています。その一方で、理学療法士の独自性を追及し、理学療法士ならではの特徴を活かせる活動も積極的に行ってゆきたいと考えています。医療・保健・福祉の専門職のなかで独自の色を出してゆくことが多職種連携の中での責任ある役割を担うことにつながってゆくと思いますし、それが20年後、30年後も理学療法が医療・保健・福祉の分野で生き残ってゆくために必要なことだと考えるからです。加えて、常に利用者の立場に立った理学療法士、そして熊本県理学療法士協会であり続けられるよう、会員一丸となって活動を行ってゆく所存です。どうぞ今後もよろしくお願いいたします。
会長 北里 堅二
名称 | 公益社団法人 熊本県理学療法士協会 |
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設立年 | 1971年(昭和46年) |
会員数 | 2,199名(2015年4月1日 現在) |
Webサイト | http://www.kumamoto-pt.org/ |
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