【47都道府県】全国の理学療法士会メッセージ

鹿児島県理学療法士協会

士会の紹介

鹿児島県理学療法士協会は昭和44年会員5名からスタートし、2015年4月1日現在、2,303名の会員により運営されております。その間、平成11年3月より社団法人として活動し、さらに平成22年4月には公益社団法人としての認可を受け、多くの皆様に支えられながら、一歩一歩着実に歩んできました。

これまで長い年月を歩んで参りましたが、会の活動の原点である「会員の職業倫理の高揚を図るとともに、理学療法の学術及び技能の向上を推進し、県民の医療及び保健の充実並びに福祉の向上に寄与する」という学術団体としての会員への学術研修活動の場の提供と、公益法人としての県民への理学療法知識・技術の提供という当士会の目的は変わること無く現在に至るまで事業を展開してきております。これは学術・職能団体および公益法人として決して揺るがないものです。

当士会の取り組みとして「理学療法士協会、作業療法士会、言語聴覚士会の垣根を取り払い、リハビリテーション関連職種団体として手を取り合い共に活動することが必要」との認識のもとPT・OT・ST連絡協議会を発足させ、従来より3士会で運営されていた訪問リハビリテーション研究会活動も包含して、より積極的な活動を担うことができるように組織整備を図ることとしました。事業としては、①外部組織からの窓口の一本化②研修会の開催などを考えております。

公益社団法人鹿児島県理学療法士協会は会員一人一人の力の集まりの団体です。学び、活動しやすい環境を構築していくためにも従来の活動に新たな取り組みを加え、今後もより充実した士会活動を展開して行ければと思っております。


これまでの士会活動を振り返って

鹿児島県理学療法士協会は昭和44年会員5名からスタートし、平成22年4月には公益社団法人としての認可を受け、これまで多くの事業活動を展開して参りました。

最近では平成24年10月、第47回全国学術研修大会を鹿児島県で開催することができました。全国学術研修大会誘致、開催には3つの視点がありました。

① 企画段階での県士会全体の一体感の醸成

② 研修会当日の運営での会員間連携の構築

③ 研修大会後の鹿児島県理学療法士協会の進む道の模索

このように研修大会を『前・当日・後』と繋がる事業としてとらえ、今後の鹿児島県理学療法士協会について考える場にしたいと考えました。大会期間中は2,600名もの方に参加頂き盛会のうちに終了することができました。

また平成25年10月には鹿児島県リハビリテーション施設協議会10周年記念事業へ参画し、『リハフェスティバル』の開催時は他の関係団体と協力して1,400名を超えるイベントを成功裏に達成できたことは協力団体としてこれまで培ってきた様々な経験が生かされたものと思います。今後もリハビリテーション推進のための活動として継続され、当会としてもその一翼を担って行く必要があるものと考えております。

平成26年11月には第28回鹿児島県理学療法士学会を開催し、学会会場としては初めて海を渡り奄美大島で開催することができました。離島を抱える鹿児島県として必ず達成したい離島での開催でした。23題と多くの研究発表が行われ、公開講座にはNTT東日本関東病院の稲川利光先生にご講演を頂き、奄美の一般市民の皆様とも交流を深めることができました。当会の更なる飛躍を期待する学会であったと思います。

  • 第47回全国学術研修大会公開講座
    kagoshima1

    公開講座後のシンポジウム。左端よりMBC南日本放送 采野 吉洋アナウンサー、 NTT東日本関東病院医師稲川利光先生、坂本地域局長。

  • 鹿児島県リハビリテーション施設協議会10周年記念事業『リハフェスティバル』
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    他の関係団体と協力して1,400名を超えるイベントとなりました。

  • 第28回鹿児島県理学療法士学会
    kagoshima3

    念願の離島開催。多くの研究発表が行われ、公開講座では奄美の一般市民の皆様とも交流を深めることができました。


士会の今後に向けて

2025年問題を見据え、医療・介護機能の連携と人材確保のための様々な取り組みが既に始まっております。皆さんもご存知のように介護保険においては予防分野での大きな転換が図られようとしています。これまでも介護予防活動は理学療法士協会として対応してきましたが、制度上、リハビリテーション専門職の活用が明文化され、より緊密な関係性と積極的な活動と貢献が求められてきます。

社会保障の今後については、我々にとっても大きな変化として『地域包括ケアシステム』が打ち出されてきました。「住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを、最後まで・・・」その目的を達成するために当会も動きを加速しております。その第一弾として、地域包括ケアの核となるであろう「地域ケア会議」「介護予防」に参画するための研修事業を開始しました。病院・施設内の活動から視点を地域へ、住民とともに歩む第一歩であろうかと思います。

我々は現場で目の前にいらっしゃる患者さん、対象者の方々に対し、持てる力のすべてを生活の質の向上のために尽くしていかなければなりません。このことを肝に銘じ『求められる理学療法は何か』を見極め、信頼される専門職であり続けるための活動を日々行って参りたいと考えております。

当会の活動の原点である、「学術団体として会員への学術研修活動の場の提供と公益法人としての県民の皆様への理学療法の知識・技術の提供」、これは学術・職能団体および公益法人として決して揺るがないものです。

当会会員の皆様には当会が担っている公益活動に積極的に参画していただくことを希望しています。地域に求められる理学療法を追究するためにも士会事務局と会員の皆様、各理事、部長との間で密な連絡体制を構築・実践し、全国協会事務局との折衝、県内各種団体との連携、事務処理作業の効率化等を図ることが重要であると考えております。鹿児島県理学療法士協会会員の方々がさらに学び、活動しやすい環境を今後も構築したいと考えておりますのでご理解とご協力をよろしくお願い致します。


公益社団法人 鹿児島県理学療法士協会
会長 梅本 昭英
概要
名称公益社団法人 鹿児島県理学療法士協会
設立年1966年(昭和41年)
会員数2,303名(2015年4月1日 現在)
Webサイトhttp://infokpta.com/
鹿児島県理学療法士協会の思い出レポート一覧
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