長野県理学療法士会
士会の紹介
・働きやすい環境づくりをめざし、増加する産育休会員の復職に関する課題に取り組んでいます。
・新人教育プログラムの高履修率を維持します。
・県内4地域に分けたブロック活動を推進します。
・専任事務員への業務シフトと役員会員の業務量軽減を図ります。
これまでの士会活動を振り返って
1998年冬季オリンピックが長野で開催されました。選手村の診療所に会員が交代制で詰めることになりました。短い日数で多くの会員がシフトするため、技術的な均一化を図るためのプレ研修や語学研修等、多くの企画を消化して臨んだイベントでありました。知らない会員同士が顔を合わせ、ひとつの目標に向かうことで会員間の絆を強める結果となり、今の長野県士会の原動力にもつながったかと思います。
ある日診療所理学療法士チームのリーダーから「単三(電池)を4本買ってきてくれ」という指示に対し、チームメンバーが「タンサン?ああ、炭酸ねー」と飲む缶を買ってきてしまった事件は笑い話です。今ならヒヤリハット報告に該当するでしょうか。筆者も短期間の参加でありましたが、本番3日前に腰背部痛で動けなくなったウクライナの選手(17歳、美人女性)を担当しました。治療努力の結果大会当日目標順位に食い込むことができ、後日ご主人(!?)と共にお礼にきました。その時頂いたペナントは今でも大切にしています。
会員数が増えない時代、総会は畳の上に座り込み半日かけて延々と議論を重ね、学会といえば公民館等の施設を利用して開催した時期も長く続きました。すべてが手作り感満載の事業でありました。
士会の今後に向けて
人数が足りなかったことから、「リハビリテーション」に従事する理学療法士の確保に手一杯であった時代は終わろうとしています。今あらためて「動作の効率性や安全性を支援する」立場の専門職として、国民・県民・住民のニーズに対しあらゆる分野でその可能性にチャレンジしていく活動が求められていると思います。医療から介護の流れをスムーズに進めるためのシステムづくりはもちろん、障がいを予測する方を対象とした保健活動への援助等、介入が必要であろう場面は多数に及びます。またそのためにも、会員の質の向上に向けた施策は、若い会員の比率が高い当会において避けて通れない課題です。国家試験レベルをクリアした若手理学療法士の育成を教育機関と臨床現場が連携し、話し合っていく場を作らねばなりません。
県内4ブロックの活動が定常化した後には、さらに細分化した地域での組織を再編し、各地域の特性にあわせた綿密な対応が必要となるでしょう。またそのことが質的に密度の高い会の活動につながっていくことと考えております。
会長 市川 彰
名称 | 一般社団法人 長野県理学療法士会 |
---|---|
設立年 | 1971年(昭和46年) |
会員数 | 1,721名(休会者179名除く)(2015年4月1日 現在) |
Webサイト | http://www.pt-nagano.or.jp/ |
関東甲信越ブロック