【インフォグラフィックでご紹介】 理学療法士協会の現在

50年間のさまざまな統計を基に、会員数推移や所属施設分布など現在の理学療法士の状況を、
グラフと楽しいアニメーションでわかりやすくご紹介します。

会員数推移

会員数推移

1966年に110名で出発した本会は、2013年時点で90,000名を超える会員が所属する団体となりました。現在でも理学療法士の有資格者のうち約80%が本会に所属しています。当初は9割が男性だった男女比は現在では約6:4に。女性も大いに活躍できる医療専門職となっています。

会員所属施設分布

会員所属施設分布 現在の内訳

制度設立初期、理学療法士は主に医療施設に所属していましたが、介護保険制度が導入された2000年前後から、介護領域に所属する数が増え始めています。また、1990年代に導入された規制緩和により養成校数が急増し、教育・研究施設の所属数は2013年の時点で1990年の約8倍に増えています。

地域別会員数

日本地図 地域別会員数

都道府県理学療法士会は、1967年の兵庫県理学療法士会の設立を皮切りに各都道府県に次々と設立され、1979年には全国47都道府県すべてに本会の地方組織が設置することとなります。現在では、6,000名を超える会員を有する都道府県理学療法士会も誕生しています。

リハビリテーション料算定割合

リハビリテーション料算定割合 円グラフ

2006年から疾患別リハビリテーション料が導入され、続いて2010年にがん患者リハビリテーション料が新たな算定枠として設けられました。上記のグラフでは理学療法士が対象とする疾患がおおむね推測できます。対象疾患別の算定割合としては、例年、運動器が大部分を占め、続いて脳血管、呼吸器と続きます。がん患者は算定枠として設けられた2010年から急増傾向にあります。

対人口割合の国際比較

世界地図 日本 ヨーロッパ地区 北アメリカ・カリビアン地区 南アメリカ地区 アジア・西太平洋地区 アフリカ

世界各国の理学療法士数(※ここでは理学療法士免許保持者数を指し、必ずしも世界理学療法士連盟会員ではない)を見ると、アメリカの198,686名が最も多く、続いてドイツ(136,000名)、そして第3位が日本(100,560名*1)であり、対人口比率から見ても、日本は世界有数の理学療法士が活躍している国と言えます。世界理学療法連盟に所属する各国では、理学療法士数が10,000名を超える国が23か国ある一方、1,000名を下回る国が42か国と多く、対人口比率から見ても、世界的には理学療法士数がまだ十分な数に達していないと考えられます。
*1:2013年推定値
*世界理学療法連盟加盟国のうち、理学療法士数を提出している96か国のデータをもとに作成。
*理学療法士数は、推定値を含む。
*世界人口の数値は「世界人口白書2013」を用いた。
 ただし、台湾は記載がなかったため、外務省の「台湾基礎データ」を用いた。
 バミューダ、リヒテンシュタインは人口10万人未満のため人口の統計値に含んでいない。

養成校数

養成校数 養成校数合計

1963年に国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院が開設したのを皮切りに、理学療法士養成校数は漸増してきましたが、1990年代の規制緩和を受けて急激に増加し、現在、249校の養成校*があります。定員数も合わせて増加しており、現在では毎年約10,000人の理学療法士が誕生しています。
*2015年1月15日現在