第39回日本理学療法士協会全国研修会
大会テーマ 「生活支援に向けた理学療法 ~専門性を活かす視点~」
2000年11月、第40回近畿理学療法士学術大会を奈良県士会が担当し、終了後の打ち上げ会をしていたときです。誰ともなく、今度は全国大会を奈良県でやりたいとの声が上がりました。その時の私は会長で皆の声に押されるように、「本当にやりますか。そのためには皆の心を一つにして取り組まねばなりません。一本締めをやりましょう」と言い、見事な一本締めができました。この背景には以前から協会役員より、全研と全国学会を担当していない県はもう数士会しかない。ぜひ奈良県が最後の県にならないように頑張ってほしいとアドバイスなのか、脅しなのかわからないような言葉をもらっていました(もちろん笑い話だが)。
2004年10月7日、第39回日本理学療法士全国学術研修会の開催日です。前日の夜、準備委員の皆と「明日誰も来なかったらどうしよう」等と言いながら乾杯、不安な夜を過ごしました。そして当日の蓋を開けると、約2,000人が全国から参加していただき、熱心に聞いていただきました。テーマは生活支援に向けた理学療法、副題には専門性を活かす視点としました。これは理学療法が生活支援の名のもと、介護部門に位置づけられるような現状があるのではとの危惧からです。生活支援を行うには理学療法の知識と技術が背景にあることが絶対に重要です、とのメッセージを発したかったのです。
10月8日最終日、皆様から「ご苦労様」「よかったよ」と声をかけられ、会員とともに頑張った4年間の準備が思い出されるとともに、やってよかったと心より思いました。終了直前に準備委員長の本村氏と二人で抜け出し、併設のホテルでビールを飲み乾杯、これまでの苦労をお互いにいたわりあったことが懐かしい思い出です。
最後の打ち上げ会は皆で大いに飲み、笑い、泣きました。そして全研を始めるときに約束した皆の心が一つになり目標を達成できたことは、今後の奈良県理学療法士会の大きな財産になると、改めて感じさせられました。
公益社団法人 奈良県理学療法士協会
第39回日本理学療法士協会全国研修会 大会長
門脇 明仁
奈良県理学療法士協会からのメッセージ 思い出レポートを年ごとに見る