【47都道府県】全国の理学療法士会メッセージ

1989年 全研

第24回日本理学療法士協会全国研修会

大会のテーマ 「理学療法の領域と可能性」

昭和62年(1987年)の徳島県士会定期総会において、地方の小県士会ではあるが、全国規模の学会もしくは全国研修会を開催してはとの意見を踏まえ検討がなされた。県士会員数が100名に届かない現況での実施にはかなりの困難が予想されるとの意見も少なからずあったが、当時の県士会会長の奥村建明先生の英断もあって、平成元年(1989年)の第24回日本理学療法士協会全国研修会の開催県として立候補することが決定され、その後の全国理学療法士協会総会において承認された経緯がある。直ちに、実行委員会を立ち上げたものの経験者不在の中であたふたと奔走し、全国研修会開催までの2年余の間に、都合18回に及ぶ準備委員会を開催し、全国研修会初日である9月28日を期待と不安そして緊張の入り混じった思いの中でむかえたのは、私一人ではなかったと確信している。当時の協会員数は漸増しているとはいえ、7,500名程で拡大するニーズにはとてもではないが追いつかない状況ではあったが、一方で、高齢化にともなう疾病構造の変化や多様化への対応や高度かつ専門化する理学療法領域への対応も迫られるといった現況から「理学療法の領域と可能性」をメインテーマに掲げ、特別講演ならびに「脳卒中」「物理療法」「筋力」「地域リハビリテーション」の4分科会を設定し、これに卒後セミナーを加えた研修会構成となった。研修会初日は、秋風香る晴天にも恵まれ、全国から1,200余名の参加者を得ることができた。小県士会であっても意欲と実行力そして組織力(チームワーク)があれば全国的なイベントも可能なのだと思わせて頂いたことが最大の収穫ではなかったかとも思う。この全国研修会の開催が翌年の第一回徳島県理学療法士学会開催への原動力になったと確信している。県士会員も当時の8倍を超える迄になった今、全国大会開催へのチャンスを期待して止まない。

 

公益社団法人 徳島県理学療法士会
第24回日本理学療法士協会全国研修会 第二分科会責任者

廣田 茂美




徳島県理学療法士会からのメッセージ 思い出レポートを年ごとに見る
理学療法士会メッセージへ戻る理学療法士会メッセージへ戻る