【47都道府県】全国の理学療法士会メッセージ

1984年 全研

第19回日本理学療法士協会全国研修会

大会テーマ 「「老化」—高齢化社会と理学療法士—」

本研修会は、老人保健法の施行年となった昭和59年9月22~23日、長野県松本市民会館にて、全国から700余名の参加を得て開催された。

内容は、老年者疾患の特徴と理学療法、高齢化社会への課題に関わる講演5題とシンポジウム、及び評価に関わる継続課題2題である。さらに、ナイトセミナーとして、Margaret Johnstone 女史による「脳卒中の理学療法」を企画した。また恒例であったレセプションは経費と時間の節約のため取りやめ、初の全国研修会連絡会を設けた。

そもそもの発端は昭和55年10月、第15回全国研修会の帰路、新幹線こだま車中で開催に向けての話題が熱く盛り上がり、翌56年3月の長野県士会総会にて開催の意志決定がなされ、同年10月には全国学術部長会議にて正式決定となり、ようやく3年後の開催に向けて始動する運びとなった。

準備にあたっては、昭和57年3月の県士会総会で決定された5名を中心にまず日程、テーマ、講師、財政、組織等の検討を行った。93名の会員中約8割に及ぶ70名が役員として携わり、企画委員会16回、部長会9回、係長会3回、準備委員会2回、実行委員会1回、さらに数10回に及ぶ事務局会を経て開催に漕ぎ着けた。

事務局では、経費節減のためできることは全て手作業で行い、パソコンもワープロもなかった当時、各種文書類は作業療法訓練用の和文タイプで会員が自前で作成した。また、抄録は5,000部を印刷し、それを会員のみならず他職員の協力も得て、軽トラック2台で地元郵便局に持ち込み全国の会員所属施設ごとに発送した。今にして思えばまさに隔世の感があるが、準備・運営を通して若い会員達が協力、連帯していく中で、その大きな可能性を目の当たりにする場面に幾度となく遭遇し、達成感とともに二重の喜びを痛感することができた。

結果として、この機会を通して士会員が協会活動を理解し、また他団体や行政の方々との相互理解を深めるきっかけとなり、さらには県士会の連帯をより強固なものとする素晴らしい経験となったことは言うまでもない。

35年前、開催日まで不眠不休で走りきった日々を、今は懐かしく思い起こしている。

 

一般社団法人 長野県理学療法士会
第19回日本理学療法士協会全国研修会 事務局長

金井 敏男

  • 準備運営委員のメンバーで
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  • メイン会場
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  • マーガレット女史によるナイトセミナー
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