第43回日本理学療法学術大会
大会テーマ 「理学療法のTotal Quality Management ~時代が理学療法士に求めるものは何か!~ 」
福岡県理学療法士会の総会で、若い会員から“そろそろ全国学会を誘致してはどうでしょうか?”と要望が出され、第42回の日本理学療法学術大会開催県として立候補しました。結果は惜しくも落選し、失意の下、東京を後にしたことを今でも覚えております。翌年第43回日本理学療法学術大会の開催県として再び立候補し、準備委員会設置に至り第21回以来22年ぶりに福岡県で学術大会を開催できました。コンセプトは日本理学療法士協会の7専門領域に合致する7つの柱(テーマ)ごとに会場を区分けし、大きな3つの会場(福岡国際会議場、福岡サンパレス、福岡国際センター)間の移動を極力抑えたことでした。本学術大会ならではの新しい試みとして、大会長要望演題、公募型シンポジウム、ロボット工学の応用実践など過去にない内容を企画しました。学術大会のステータスを向上させるために演題の採択率をこれまでで最も厳しくしたこと、無人自動受付機器(カーム)の導入や抄録検索・印刷サービスの導入など画期的な試みを行ったのも特徴的でした。
レセプションも多数ご来場いただき、全国大会に何度も出場している九州女子高校の学生によるパフォーマンスには来場者ならびに我々運営スタッフも元気づけられ、大変な準備の中の一時の清涼剤のようでした。
閉会式では全スタッフが登壇し、高橋精一郎副大会長の挨拶で感動的なフィナーレとなりました。今でも脳裏に焼き付いております。
盛り沢山の企画は来場者からは好評でありましたが、収支的には非常に厳しいものとなり、日本理学療法士協会にご迷惑をおかけいたしました。
学術大会準備期間中に福岡県理学療法士会の会長は交代し大きく若返りをしました。学術大会の企画から運営を経験することで、苦楽を共にした若いスタッフが、その後の福岡県理学療法士会の組織力向上に影響したことは言うまでもありません。
公益社団法人 福岡県理学療法士会
第43回日本理学療法学術大会 準備委員長
明日 徹
無人自動受付機器:カーム
当時、年々増え続ける参加者の受付を運営スタッフの負担を極力軽減し、かつ参加者の受付を円滑に処理するかが課題の一つでした。その対策の目玉として日本循環器学会学術集会で採用されていた無人自動受付機器(カーム)を導入することとしました。
セプション:九州女子高校ダンス
全国大会常連である九州女子高校ダンス部の演技は若者らしく、とてもはつらつとし た元気のよい素晴らしい演技でした。レセプションに参加いただいていたオジサマ達(?)の鼻の下がのびていたのが印象的でした。
開会式
閉会式では準備委員長の私の発案でどうしても全スタッフを壇上にあげたい意向があり、スライドショーで学術大会の場面を流しました。スキマスイッチの大橋卓弥さんの「ありがとう」という曲の歌詞が非常に私の心情と一部マッチする部分があり、閉会式でのBGMとしたのも私でした。高橋精一郎副大会長の感極まったご挨拶がとても感動的でした。
新旧県士会長:学術大会大会長と準備委員長
本学術大会準備期間中に福岡県理学療法士会の会長が交代しました。長年会長職をされてきた橋元隆氏から私へ会長が交代し、執行部も長年支えてこられた福岡県の重鎮の方々から新しい世代へ交代した大きな転機となった学術大会でした。
福岡県理学療法士会からのメッセージ 思い出レポートを年ごとに見る