【47都道府県】全国の理学療法士会メッセージ

1969年 学術大会

第4回日本理学療法士学会

大会テーマ 「筋ジストロフィー」

第4回日本理学療法士学会及び総会は、私たち兵庫県理学療法士会が担当し、昭和44年6月6日~8日にわたって兵庫県民会館を会場として開催されました。

ちなみに第2回は大阪で行われ、第3回は東京での開催が既に決定しており、第4回学会を兵庫で引き受けてくれるよう、当時の遠藤文雄協会長から平川教次(故人)当県士会会長に要請がありました。当時、兵庫県士会は発足2年目で会員数も僅か20名ほどでありましたが、平川士会長のもと、協議の結果、全員がこれを受諾する事を決定しました。ところが会員一同、学会とは何か、その本質さえも不確実な若輩ばかり。とにもかくにも士会長を学会長に、私が準備委員長、全会員を実行委員として、さっそく行動にかかることになりました。

当時、始まったばかりの理学療法士の知名度はまだまだ低く、初めに「私たちは学会をやります、よろしくお願いいたします」と地元関連病院、日本整形外科学会長、日本リハビリテーション医学会長などへの挨拶回りから始めました。

その殆どが学会長の行動力で行われ、私はその報告を受けて学会趣意書及び学会開催の案内状の印刷やその発送、そして会場選定などの準備を行いました。なかでも最も苦慮したのは何といっても開催に要する費用の問題でありました。当初、その必要額について予算案を作成し、およそ100万円以上は必要であろうということでしたが、収入金額は会場整理費、業者協賛金、協会よりの学会援助金など合わせて70~80万円程。はて、どうしたものかと思案していました。ところがいよいよ開催期日も迫って来た頃、かねてから兵庫県と神戸市にお願いしていた援助金が夫々30万円、40万円の予算が付いたとの知らせがあり安堵の思いをしたものです。

学会の内容などについては当時の学会誌などご覧いただきたいと思いますが、参加会員数は400人を超えていました。

当時の平川教次学会長がわずかの士会員を統率し、社交的行動力を駆使して第4回学会を成功させた功績を思うとき、準備段階における様々な苦労と達成感がいまだになつかしく思い出されます。

 

一般社団法人 兵庫県理学療法士会
第4回日本理学療法士学会 準備委員長

古賀 友彌

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