第17回日本理学療法士学会
大会テーマ 「理学療法士の志向性」
学会開催決定当時はまだ十数名の士会員しかおらず、「無謀」との声もあったが、開学したばかりの青森弘前大学医療技術短大の伊藤日出男先生、香川幸次郎先生の協力姿勢にも支えられ、貴田学会長とやや強引に開催へ踏み切ったことを覚えています。また、尊敬・信頼関係の深い理学療法士仲間のつながりとともに、後輩が入会してきたことも大きな支えでした。極めて少ない人数とはいえ、準備にむけて全員参加の結束力は無比のパワーだったと記憶しています。開催テーマは専門分化する理学療法の将来を見据え、また一方では県民病である脳卒中の理学療法にスポットを当て企画しました。
初めての試みとして①指定演題のセッションを設けました。②一般演題153題がエントリーされましたが、学会長責任で再審査基準を設け、146題に絞りました。(これが現行審査基準の土台となり、第18回から正式な審査基準が設けられたと存じております)。③全協会員に向け、アンケートにて意識調査を行い、協会の基礎資料調査や白書の礎として評価を受けました。④新築したばかりの秋田市文化会館を会場にして、懇親会も和室で膝を交えて楽しく濃密に行うことが出来ました(懇親会の和室開催は最初で最後です)。
開催準備期間中は、はたして交通不便な秋田にどれだけ参集してくれるか、赤字になったら責任はどう取るのかなど、いろいろ心配していただきました。しかし、秋田県ゆかりの西本東彦先生(学会評議員長)、福屋靖子(シンポジウム座長)をはじめ、多くの諸先輩や協会役員の方々の応援のおかげで何とかなるとの思いで進め、約1,000人の入場者を得て無事に成功させることが出来ました。
公益社団法人 秋田県理学療法士会
第17回日本理学療法士学会 準備委員長
菅原 巳代治
前列右端から、菊地企画部長、願法副学会長、貴田学会長、菅原準備委員長、佐々木隆財務部長、後列右から、奈良接待係、佐藤健初代会長、藤原接待係。
貴田学会長の開会あいさつ。
新築完成したばかりの秋田市文化会館で、学会運営の全てを(演題発表、展示、懇親会などを同一会場で)完了することが出来ました。
学会抄録・プログラムの表紙は秋田蕗と脳を重ね合わせ、矢印は志向性として専門分化と向上をイメージしてデザインされました。
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