1979年
学術大会
神奈川県理学療法士会からのメッセージ 思い出レポートを年ごとに見る
第14回日本理学療法士学会
大会テーマ 「ゴールセッテイングを考える」
神奈川県理学療法士会発足10周年の記念事業として、第14回日本理学療法士学会(谷島朝生先生を学会長候補)の開催誘致が士会総会(当時の士会員数126名)で議決された。それからの3年間の準備活動は手探り状態であったが、準備会を通しての学術的な意識の萌芽、士会員同志の団結力、また県当局や医師会、各病院長などとの相互理解の深まりは、士会活動の10-20年先の財産になった。学会は、協会総会を含めて3日間の開催運営であったが、県知事、横浜市長、川崎市長から祝辞を賜り、また県内の士会員の大半が運営委員として参画できたことは、士会員の情熱と団結力に加えて、当時の各病院長の理学療法士に対する信頼と期待の証でもあったと思っている。
本学会の大きな企画方針は、より学術的な演題発表とシンポジウムを提供することであった。このため従前までの学会では実施されていなかった演題審査システムの導入を決定し、演題抄録(800字)には、「目的、方法、結果、考察」の小見出しをつけて申し込むようにアナウンスした。その結果、演題申し込み数が76題と極端に減少し、それまでの前学会と比べ50題近く少なくなり、演題審査システムの導入は時期尚早なのか、学会参加者数は大丈夫だろうかと、心配したことを記憶している。その演題審査書式は、その後の15回学会以降にも引き継がれ、協会員一同の学会エントリーの資質を高める契機に少なからず寄与したのではないかと考えている。
公益社団法人 神奈川県理学療法士会
第14回日本理学療法士学会 準備委員長
鶴見 隆正
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