第16回日本理学療法士協会全国研修会
大会テーマ 「合併症」
昭和56年10月8日・9日の両日に北海道大学のクラーク会館において、テーマを「合併症」として開催しました。この頃、理学療法士の治療の中で、本来の疾患が機能的、精神的に快方に向かっていく段階において、それに付随する「合併症」もしくは「随伴症」の出現が、治療を中断もしくは遅延させてしてしまうことが問題視されていました。この「合併症」を少しでも減らすことができれば、理学療法の対象者が辛い思いをせずにすむのではという思いから本テーマに決定しました。
内容は、特別講演4本を企画しました。札幌医科大学整形外科の河邨文一郎教授(テーマ「重度障害児者のリハビリテーション」)、大阪大学医学部附属病院の武富由雄先生(テーマ「理学療法からみた合併症」)、北海道大学整形外科の松野誠夫教授(テーマ「整形外科領域における合併症」)、千葉大学神経内科の平山恵造教授(テーマ「運動失調と不随意運動~小脳系錐体外路系並びに脳高次機能障害の視点から」)以上4名の各先生にご講演いただきました。「合併症とその予防対策」と題したシンポジウムでは、各領域で活躍されている5名の理学療法士による報告の後、熱のこもった討議が行われました。そして、継続課題と題した評価シンポジウムでは、「上肢ROMテストについて」、「下肢ROMテスト試案発表」、「脊柱のROMテスト検討」の全国的な評価法の検討と統一化を目指した日本理学療法士協会の評価委員会による企画が行われました。
本研修会には昭和56年に開校された北海道初の養成校(当時の北海道大学医療技術短期大学部)の理学療法学科・作業療法学科1期生の学生を全員参加させ、見聞を広めてもらいました。この時の学生の一人が現在は北海道理学療法士会の会長を務めており、時の流れの速さを感じております。
公益社団法人 北海道理学療法士会
第16回日本理学療法士協会全国研修会 研修会長
福田 修
研修会会場の正面(北海道大学クラーク会館)の看板ですが、当時は未だ手書きでした!
全国研修会の受付です。会場は現在もなお北海道理学療法士会で利用していますが、そのままの内装です!
開会式で札幌市長(板垣武氏)が挨拶をされました。この協会旗はとても大きい物ですが、未だあるのでしょうか?
第16回全国研修会抄録の表紙です。
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