宮城県理学療法士会
士会の紹介
平成27年度より開始される地域包括ケアの理念の達成のためには、私たち理学療法士が行う“介護予防こそが地域包括ケアの真髄”であると考えております。
このような思いから私たちの専門性をご理解いただくために宮城県内のすべての地域包括支援センターに、理学療法士の啓発と今後の介護予防事業の展望などについて、電話によるアンケート調査を実施いたしました。
その結果、これまで交流がなかった事業所からも介護予防事業や健康推進事業の依頼が増加してまいりました。また、県や市町村より地域包括ケアに関する会議等に委員として参加させていただく機会も増え、各種事業の準備・企画の初動時より理学療法士の視点からの発言や提言が取り入れられることが多くなりました。
平成24年より、多くの県民の皆様に理学療法士の活動内容を知っていただくために、人通りの多い仙台駅前商業ビルのコンコースにて “理学療法週間”を7月17日付近の日曜日に開催しております。
事業内容は理学療法(士)紹介、関連団体・企業紹介コーナー。実演コーナーとして、健康体操・介護予防体操。健康チェックコーナーとしては、ロコモ・メタボ・フレイル・骨粗鬆症などの簡易評価を通して介護予防キャンペーンを展開しております。通り掛りの人が足を止めて鑑賞したくなってしまう生バンドコンサートやダンスパフォーンスショーなども取り混ぜ、私たちを“知って、楽しんで、学んで”いただいております。
これまでの士会活動を振り返って
宮城県理学療法士会は6名の理学療法士の先輩方によって、昭和44年7月26日に創立いたしました。平成となり都道府県理学療法士会が社団法人を取得する中、当会も法人化を目指してまいりましたが、主務官庁である宮城県庁の壁は高く法人取得には苦慮いたしました。平成21年11月11日に法人化推進委員会の尽力により、一般社団法人宮城県理学療法士会が誕生いたしました。現在の会員数は約1,300名となりました。
当会の主要な活動は設立当初から理学療法(士)の資質の向上を目指しておりました。特に学術・教育活動に力を注いでおり、昭和51年には第11回日本理学療法士学会開催、昭和58年には第18回全国研修会を開催いたしました。平成16年には第39回日本理学療法学術大会を開催し、テーマは「病気・障害・そして健康・・・理学療法の近未来に向けて」としました。最終日には学術大会長を務めた故半田健壽先生がこの会を総括し「人々の生活を支える理学療法(学)」と大会長宣言をいたしました。
平成23年3月11日、東日本大震災。私たちの多くの仲間の施設や住まいは被災し未曾有の被害を受けました。宮城県民の誰もが途方に暮れるなか、多くの皆様の心のこもったご支援を賜りました。私たちは、人が生きていく上で一番大切なのは自分と自分以外の「人」であることを実感することができました。
あの日以来、これまで以上に“人々の生活を支える理学療法士”として宮城県民の保健・医療・福祉の発展に寄与すべく活動を続けていかなければならないと強く思っております。
士会の今後に向けて
平成26年は地域包括ケアシステム展開の元年となりました。これを機に私たちは「未来のあるべき社会の姿」を見つめ、その創造のために「やるべきこと」つまり、「人々の生活を支える理学療法士」として健康を支える活動を主体的に展開していく所存です。
これからも、地域の皆様との交流を通して社会との調和を図りながら、理学療法士として期待される役割・機能を果たしてまいります。そのために、理学療法士ならではの独自能力を追求してまいります。皆様に喜んで迎え入れられる仕事のご提供に心がけ、地域包括ケアシステムの一員として活動をしてまいります。
“支援とは、人を助けるとはどういうことか、人や社会にお役立ちのできる仕事とは何か”を私たちは東日本大震災の経験から学び続けています。この教訓を基に、保健・医療・福祉領域などで、皆様の期待を超え大満足される“理学療法士”をご提供するために、「深い人間理解とそれに基づく愛」の理念の下、人に優しいManagement感覚を磨いてまいります。
会長 渡邉 好孝
名称 | 一般社団法人 宮城県理学療法士会 |
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設立年 | 1969年(昭和44年) |
会員数 | 1,300名(2015年4月1日 現在) |
Webサイト | http://www.pt-miyagi.org/ |
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