佐賀県理学療法士会
士会の紹介
本会は昭和55年4月、わずか7名の理学療法士で創立されました。この7名は「七人の侍」と言われ、初代会長は副島正道氏が就任しました。平成13年には社団法人として認可され、平成25年より公益社団法人佐賀県理学療法士会として新たな一歩を踏み出しています。おかげさまで、今年で創立35周年を迎え、現在の会員数は千名を超える組織となり、その分社会に果たす役割も大きくなっていると自覚しています。
本会が特に力を注いでいる活動の一つに、国が推し進める「地域包括ケアシステム」の構築に向けた取り組みが挙げられます。県下5ブロックに地域ケア担当部員を配置し、職能局地域包括ケア推進部と連携をとりながら組織的な動きを始めています。人材育成としては、協会が推進する地域ケア推進リーダー、介護予防推進リーダーの研修会をはじめ、訪問リハビリテーション研修会の開催など、より多くの会員が地域包括ケアについて学び連携していく機会を提供しています。また、「リハビリテーション介護技術研修会」や「介護予防実践者研修会」など他職種向けの講座を各ブロックで開催し、地域や職場で看護や介護業務に関わる方へリハビリテーションマインドと技術を伝え育てる事業を展開しています。市町のニーズにあわせたネットワークづくりと人材育成の一助となるような取り組みを今後も継続していきます。
これまでの士会活動を振り返って
社会活動として佐賀県地域福祉振興基金より助成を受けて、リハビリテーション介護普及事業、摂食・嚥下リハビリテーション普及事業、「介護予防とスポーツ活動」研修会事業をリハビリテーション関連職種、看護・介護職など多職種向けに実施してきました。なかでもリハビリテーション介護普及事業は平成10年より現在に至るまで継続実施しており、テキスト本として「介護バージョンアップ」(山田道廣編著)の刊行や「リハビリテーション介護マニュアル」の製本がなされ今も活用されています。
また、「さが桜マラソン」でのスポーツボランティア活動を平成7年より実施しています。会場の一角にブースを設け、スポーツマッサージやストレッチ指導、テーピング等を実施しており参加選手の傷害予防や健康増進に寄与しています。
学術活動としては、新人教育プログラムの履修率を上げることと、新人同士と士会役員との交流の場を設けることを目的に宿泊・懇親会をパックした研修会を開催してきたことが印象に残っています。その当時より顔の見える関係づくりを大切にし、夜遅くまで語り合ったことを思い出します。現在は残念ながら宿泊研修は行っていませんが、新人教育プログラムの履修率は全国でも上位でいるのは、この影響かもしれません。
平成13年には日本理学療法士協会主催の第36回全国研修会を『テクニカルスタンダード-すぐに役立つ理論と技術-』というテーマで佐賀市文化会館を会場に開催しました。山田道廣大会長の下、のべ325名のスタッフが運営に携わり、1,487名の参加者を得て、成功裡に終了することができました。
その他、平成24年に念願であった本会の事務所として土地、建物を購入することができました。それまでの事務所は関連企業・施設での借家状態でしたが、現在は佐賀市の中心部に2階建ての事務所を構え、そこに事務職員を配置させることで事務局機能を強化し、関連団体との交流の場を提供できるまでになりました。
士会の今後に向けて
地域包括ケアシステムの構築に向けて、佐賀県や市町など行政との関係づくりと人事交流を図り、関連団体とのネットワークづくりと連携を強化し、地域支援事業等に積極的に参画していきたいと考えております。特に佐賀県作業療法士会、佐賀県言語聴覚士会との3団体の協力体制を強化していくため、「佐賀県リハビリテーション3団体協議会」を創設し、各職種の専門性は活かしながらも協働していく組織づくりと人材育成に努めていきたいと思います。
我々を取りまく環境の変化にともない、障がい予防や介護予防、健康増進など求められる社会的ニーズも多様化して参りました。県民の皆さまのくらしに寄り添い、住み慣れた地域で安心した生活が送れるようにサポートしていく、その一翼を担う職能・学術団体として、関係諸団体と連携を図りながら士会活動を展開して参りたいと思います。
会長 片渕 宏輔
名称 | 公益社団法人 佐賀県理学療法士会 |
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設立年 | 1980年(昭和55年) |
会員数 | 1,053名(2015年4月1日 現在) |
Webサイト | http://sagapt.or.jp/ |
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