静岡県理学療法士会
士会の紹介
公益事業としては、まず2003年度より開始したメディカルサポート活動をあげることが出来ます。高校野球(予選から全試合)、障がい者野球、障がい者陸上、高校生テニスは既に10年以上継続され、サポートする登録会員も170名以上となっております。近年ではその活動も、少年少女サッカー・シニアサッカー、学童少年野球、静岡マラソンと派遣要請があり活動範囲が拡大しております。
2006年度より開始した公開講座は、現在まで16回開催しています。近年では年2回、異なる市町を会場として同一テーマで開催するスタイルを取っております。以前は著名な講師をお招きして開催する形でしたが、最近は県内会員による講義・指導・相談を中心に、テーマを介護・障害予防等とし、一般の方に150名程度参加していただいております。
2007年度より開始した介護キャラバンは、当初年間4ヶ所程度でしたが、徐々に開催場所が増加、2014年度では県内10ヶ所で開催しております。一般参加者も100~300名と、理学療法(士)の認知度を向上させる活動となっております。
加えて、教育管理系専門部会による臨床実習指導者の教育力向上を目的とした臨床実習支援用のDVD作成は当士会で特筆できる活動です。実際に経験された事案をもとに台本作成、寸劇形式で撮影され、現在まで2本作成(1本目:臨床実習NG集、2本目:症例検討会編)し、25都道府県55ヶ所へ貸し出されております。
これまでの士会活動を振り返って
(一社)静岡県理学療法士会の士会活動の転換期としては、2013年度が一つの節目であったように感じます。それまで公益活動は多方面に拡げつつあったものの、士会員中心の学術団体としての活動・予算とも比重が置かれておりました。2013年に士会員より初の日本理学療法士協会理事が誕生し、協会本部の情報や動きについてリアルタイムに、かつ身近に感じられるようになり、士会活動へも反映しやすくなったと感じております。同時期に打ち出された、協会本部からの「地域包括ケアシステムへの積極的参入に向けた働きかけ」に対しても、①県健康福祉部長寿政策課との協力体制構築は、行政との距離が遠かった当士会活動の歴史から考えると画期的な転換期であったと思われます。また、②県議会議員団との意見交換会においては、地域包括ケアシステムのみならず、県の健康施策を検討する会議への士会代表者を参加させるよう県議から県への要請という形で私共の活動を後押ししていただきました。③県作業療法士会、県言語聴覚士会との協力体制は以前にも増して絆が深まり、三団体揃って県内35市町への挨拶回りを行う等、行動が具現化しやすくなってきております。
士会の今後に向けて
静岡県ならびに政令市である浜松市、静岡市はいずれも健康長寿第1位、第2位として知られております。士会員の活動も、病院・施設の臨床・介護現場から、地域へと拡がりつつあり、公益性を持った派遣事業について今後も更に拡大していく方針です。
また、現時点ではまだ実績的に不十分ですが、地域包括ケアシステム(地域ケア会議・介護予防事業)においては、行政とのさらなる連携、地域包括支援センターとの協力体制構築など着実に歩みを進めていこうと考えております。
加えて県の主導する健康増進事業への参加、産業労務分野での理学療法士が技術提供できる方向性の模索等、真に県民の健康長寿に貢献できる組織へと成長していきたいと考えております。
今後とも地域社会の多様化する要望に充分応えられるよう、保健、医療、福祉、教育の分野等、幅広く関係団体と連携をとりつつ、これまで以上の活動を展開して参ります。
会長 和泉 謙二
名称 | 一般社団法人 静岡県理学療法士会 |
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設立年 | 1969年(昭和44年) |
会員数 | 2,563名(2015年4月1日 現在) |
Webサイト | http://www.shizuoka-pt.com/ |
東海北陸ブロック