岡山県理学療法士会
士会の紹介
本会は1967年(昭和42年)に日本理学療法士協会岡山士会として会員数5名で設立されました。事務局を岡山大学医学部中央物療部に置いており、その名称は当時を物語っております。また、リハビリテーションに造詣の深い児玉俊夫先生、武智秀夫先生、明石謙先生のお膝元であり、勉強会が積極的に開催されていました。1972年(昭和47年)には第7回日本理学療法士協会全国研修会を開催しています。医療の世界だけでなく福祉領域での活躍の必要性を感じており、1976年(昭和51年)から岡山天満屋との折衝によりに新設された福祉コーナーで相談業務を行っていました。その後、会員数も徐々に増え、組織として社会的な責任も大きくなり、1996年(平成8年)3月に公益法人岡山県理学療法士会として認可されました。当時の会員数は272名でした。その後、法人制度改革により2012年(平成24年)に一般社団法人岡山県理学療法士会となりました。現在の会員数は1,700名を超えています。
本会の特徴は会費を全国で最も低く設定していることです。できる限り経費を削減することと、研修会を受益者負担にするなどの工夫はしていますが、運営に関わる会員の献身的な働きがあってこそ成り立っています。ただ、運営に関わる会員が疲弊しないためにも会費を含め組織改編を考えなければいけない時期にあり、大きな課題の一つです。
また、県内を5つの支部に分け中堅の会員が支部長となり活動をしています。研修会、新人オリエンテーション、懇親会など支部の状況に合わせ自由に活動をしてもらい、年々活発になってまいりました。支部の研修会の参加者は非常に多く、会員同士のつながりが広がっています。
これまでの士会活動を振り返って
1991年(平成3年)に開催した第26回日本理学療法士学会を会員総出で運営したことが大きな転換点であったと思います。会員数が200名程度であり、学会運営に参加できない会員は所属の施設の留守を預かり、お互いの協力が不可欠であったと思います。学会参加者が初めて2,000名を超えた記念すべき学会でもあり、終了後の達成感は非常に大きなものでした。県士会員のつながりを強く感じました。この学会をきっかけに会員の協力でさまざまなイベントを開催してまいりました。多くの会員が快く協力してくれたイベントとして福祉用具展があります。1992年 (平成4年)当時まだ福祉機器と呼んでいた頃から利用者とのマッチングの必要性を感じ開催しました。出展業者から参加費は取らず、各業者の出店ブースに理学療法士を配置して、来場者と機器のマッチングについてアドバイスをするという企画でした。4分の1程度の会員が協力をしてくれました。その後10年程度内容を変えながら開催しました。3年前より新たに「子どものための福祉用具展」を開催しており、多くの会員の協力を得ています。理学療法士として日々の研鑚により知識・技術を高めるのは当然ですが、様々な県士会の活動を通じての人とのつながりは大きな財産であると強く感じています。
士会の今後に向けて
現在は会員数が1,700名を超える会となり、他の関連団体と比べても大きな組織となっています。リハビリテーション専門職として、個人のみならず団体として、その責任は大きくなっています。若い会員が多いため、その経験の少なさから患者様、利用者様に不安を与えることがあるのではと心配しております。本会としては様々な研修会を開催し、会員の資質を上げる努力をしております。今年度は新人オリエンテーションで接遇の研修も加えました。多くの会員は熱心に日々研鑚しており、県学会には若い会員がたくさん参加をしてくれました。今後のリハビリテーションを支える若い力に大きな期待をしております。また、2025年を見据えた地域包括ケアシステムの中で、我々理学療法士がいかにその知識・技術を活用できるかが非常に重要になってまいります。2017年(平成29年)度からは県内27市町村すべてで介護予防事業が開始されることに対応するため、地域包括ケア推進リーダー、介護予防推進リーダーを養成し、県の担当課との連携も進めています。これからも県民の皆様が笑顔で安心して暮らせるために、我々理学療法士の力を最大限に発揮したいと思います。
会長 國安 勝司
名称 | 一般社団法人 岡山県理学療法士会 |
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設立年 | 1967年(昭和42年) |
会員数 | 1,768名(2015年4月1日 現在) |
Webサイト | http://pt-okayama.com/ |
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