兵庫県理学療法士会
士会の紹介
兵庫県理学療法士会は、1967年9月に平川教次初代会長のもと士会組織としては全国に先駆け9名(写真)で設立されました。その会員数も4月1日現在4,350名となっています。
これまでの士会活動を振り返って
兵庫県は県土が広く、北は日本海、南は瀬戸内海、西は中国地方と県境をなし、東は大都市大阪と接しています。兵庫県理学療法士会の大きな特徴は、この広い県土を2次保健医療圏域に準じた11ブロックに分け、活動を行っていることです。ブロック活動を開始しもう30年以上が経過しますが、当初は8ブロックで開始されましたが、会員の増加に併せ現在は11ブロックで活動しています。このブロック活動は、近年の養成校急増にともなう大幅な会員数増大や、急性期・回復期・生活期というリハビリテーション医療の体系化、予防・介護分野への職域拡大を受け、多様化する士会員のニーズに応えると同時に、士会員へのきめ細やかな支援や施設間の交流に重要な役割を果たしています。
本会の学術活動を顧みますと1969年に第4回全国学会を担当したことに始まり、1976年には第11回全国研修会、1987年に第22回全国学会と続き、そして2012年に第47回日本理学療法学術大会を開催しました。また、近畿理学療法学術大会は今までに本会が6回担当しています。今年、第55回近畿理学療法学術大会を担当します。このように全国・近畿の学術大会を担う一方、県内でも研究や技能向上のため1987年の本県での全国学会開催を契機に翌年より第1回兵庫県理学療法士学会を開催し、本年の開催で27回になります。
設立当時、本会は技術向上を目指す専門集団として学術活動を中心としておりましたが、2002年に県民や市民の皆様への貢献が認められ社団法人となりました。そして、法人法の改正に併せ2013年に、より一層会員一人ひとりの知識や技術の向上を目指すため、理学療法士として地域社会の人々に貢献するため一般社団法人となり活動を継続しています。今後も県下の理学療法士が県民に良好なリハビリテーションサービスを提供できるよう技能の向上、理学療法の普及啓発等に努めていきます。
士会の今後に向けて
本会は学術研修活動と県土を11に分けた地域毎の活動を主軸に士会活動を展開していますが、同時に様々な公益活動も行っています。1995年3月に阪神・淡路大震災では「巡回リハビリテーションチーム」の一員として、被災地の混乱した状況の中、避難所を廻り、被災者のニーズを把握し、歩く力や脚の筋力が衰えないような運動指導や補装具を提供したことは今でも高く評価されています。これらの活動に端を発し「ねたきり予防推進県民大会」「ふれあいの祭典」や各自治体が主催する「健康まつり」などに会員を派遣し地域住民に体力測定、体操指導、健康相談などを行っています。さらに高校生を主な対象とした「一日理学療法体験」、介護職を対象とした「介護公開講座」など社会のニーズに呼応した活動を展開しています。また、復興支援事業「まちの保健室」にも会員を派遣し運動機能評価や体操指導を行っています。
私たちは今後も、質の高い理学療法を県民に提供できるよう自己研鑽を続けるとともに、兵庫県民の健康の増進に寄与し、公益活動にも大いに関わっていきたい。超高齢社会の到来を間近に控え、私たち理学療法士が保健、医療、介護、福祉の領域で果たす役割の重要性を冷静に認識し、今後も活発な活動を続けていきます。
会長 岩井 信彦
名称 | 一般社団法人 兵庫県理学療法士会 |
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設立年 | 1967年(昭和42年) |
会員数 | 4,350名(2015年4月1日 現在) |
Webサイト | http://hyogo-pt.or.jp/ |
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